【プロ野球】通算130勝の長野商出身・金子投手が引退 地元で同期が引退セレモニー
長野商高出身でオリックスなどでプロ通算130勝を挙げ、沢村賞などにも輝いた金子千尋投手(39)が、昨シーズンで現役を引退した。長野が誇る好投手の花道にと昨年12月30日、地元の長野オリンピックスタジアムで高校の同期らによりサプライズの引退セレモニーが開かれた。
(リポート:入山蒼生元長野商野球部マネジャー)
↓ 仲間たちに胴上げされる金子さん
↓ 参加者にハイタッチで送られる金子さん
金子さんが協賛する「第11回金子千尋カップ少年野球大会」(大会は11月12、13日に開催)の表彰式と野球教室に続き、サプライズで引退のセレモニーが催された。
セレモニーでは同期が集結。当時コーチの坂田吉久さんが、金子さんをはじめ教え子たちにノック。当時監督の山寺昭徳さんからは、金子さんをねぎらう挨拶があり、花束が手渡された。
セレモニー開催を元チームメートに相談した妻・寛美さんが、金子投手に宛てた手紙を朗読すると、金子さんは涙ぐんでいた。
金子さんは今季、所属していた日本ハムの特命コーチに就任し後進の育成にあたる。金子さんは「すごくうれしい。引退会見のときより泣きそう。背番号が現役時代の19から91に変わるが、良い知らせを運べるように頑張っていきたい」と感謝の思いを伝えた。
<かねこ ちひろ>
1983年11月8日、新潟県出身。小学生のときに長野市に移り住み、地元の軟式野球チーム(朝陽小)、長野北シニア(長野東部中)でプレー。長野商高では2年春にセンバツ出場し、初戦突破(16強)。トヨタ自動車を経て、04年に自由獲得枠でオリックスに入団。06年に1軍初登板。10年に17勝を挙げ初の最多勝。14年には16勝、防御率1.98で最多賞と最優秀防御率の2冠、さらに沢村賞とリーグMVPにも輝いた。この間、日本代表にも選出された。18年オフに日本ハムに移籍。昨シーズンで引退するまでプロ18年間で130勝、94敗、5セーブ、防御率3.08。180㌢、77㌔。右投げ左打ち。
↑ ↓ 当時コーチの坂田さんからノックを受ける金子さん
↓ 恩師山寺さん(右)からねぎらいを受ける金子さん
↑ ↓ 妻寛美さんからの手紙に涙ぐむ金子さん
↓ 金子さんの名前が冠についた大会では、野球教室と直接表彰が恒例だった
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