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【中学野球】飯山に硬式と軟式の両中学生チームを運営する組織が設立

中学硬式の飯山リトルシニアリーグを運営する団体がベースとなり2月23日、中学軟式のクラブチームを立ち上げた。中学部活の完全地域移行を見据えた取り組みで、一つの団体が硬式と軟式の両チームを組織化するのは異例。流動的な中学野球界で、飯山・みゆき野の地に新たな受け皿が出来た。

↓ 新組織のみゆき野ベースボールクラブで軟式野球クラブを指導するスタッフ陣

飯山シニアは飯山市や周辺の「みゆき野地域」の中学生の受け皿として約30年間、「飯山リトルシニアリーグみゆき野クラブ」が運営してきた。

一方、飯山市内には飯山城南、飯山城北の両中学校に野球部があるが、現部員(1、2年生)はそれぞれ11人と4人で、昨秋の中体連新人戦は合同チームで出場した。2年後に、部活が地域に完全移行されるのを見据えたクラブチーム化が求められていた。

通常は、硬式チームと別に軟式クラブを組織化するが、「決して大きくない地域に2つの団体をつくる必要はない」と飯山シニアの奥原司会長。監督なども歴任してきた奥原会長は、シニア選手が軟式に転向したり、逆に部活を引退した3年生がシニアに途中入部したりしてきたのを見てきた。

そこで、新たに運営組織「JHS(ジュニアハイスクール)みゆき野ベースボールクラブ」を設立し、硬式の飯山シニアと、軟式の「みゆき野軟式野球クラブ」を組織化した。両チームにそれぞれ監督、コーチの専任スタッフを配置。規約には両チームに支障のない範囲で、シニアと軟式チーム間で入退団できることもうたっている。

この日は飯山シニア(選手24人)の総会に続き、新組織の設立総会も開催。シニアと中学部活の指導者や保護者ら両関係者が出席した。奥原会長が、そのまま新団体の会長に就いた。

軟式のクラブは、当面平日は各校の部活として活動し、週末にクラブとして両校の選手が合同で活動。軟連や中体連の大会はクラブで出場する。城南中の顧問でクラブの監督に就いた安川輝塁教諭は、飯山シニアのOBで奥原会長は当時の監督、飯山シニアの阿部洋一・現監督は当時のコーチと、シニアとの関わりも深い。安川教諭は「子どもたちは選択しやすくなる。安心して野球ができる環境をつくるのが大事」と歓迎する。

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