暇空茜による住民監査請求の結果が発表されて、Colabo問題は次のステージへ—–Colabo
暇空茜[傍流編9]-(松沢呉一)-[無料記事]
「「世話になった人間の不正を糺してはいけない」論の誤り—Colabo暇空茜[傍流編8]」の続きです。
これまでにない高まり
昨年一年を通して、もっともアクセスが多かったのは、「オレンジの悪魔」シリーズでした。京都橘高校吹奏楽部が話題になっても、その背景や歴史まで踏み込んだ人があんまりいなかったと見えて、私の一夜漬けの記事に殺到したものと思われます。確認はしていないですが、台湾からのアクセスが多いのかもしれない。ピークの数百分の一に落ちてますが、今もアクセスが続いていて、京都橘高校吹奏楽部の人気は衰えていないことがわかります。
その次が年末から始まった「Colabo×暇空茜」シリーズでしたが、ピーク時の「オレンジの悪魔」シリーズには遠く及ばず。無料記事でもまだまだネタとして弱かったのだと思います。
しかし、本日、「オレンジの悪魔」シリーズのピークを抜きました。言うまでもなく、暇空茜による住民監査請求の結果が発表されたためです。
これ自体の影響だけでなく、「いよいよ本日だぞ」と事前の高まりやこれに先立って「サンスポ」が記事にしたことが相まってのことです。
責任を果たすべきマスコミや個人こそが後向き
マスコミが取り上げなくても、インターネットで情報は十分拡散し得るわけですけど、住民監査請求が認められたと言われても、東京都が公式に発表しないと信用ができない人たちもいましょう。
いかに高い能力と強い意志のある人物が的確な指摘をしても、どこの馬の骨とも知れぬキモオタ(ゲーム業界では知られている存在らしいですが)の言うことより、いかに低い能力と悪意で動いていようとも、声の大きい錚々たる弁護士たちや大学教員、文化人、ジャーナリストたちを信用してしまう人が多いのです。後者が「デマ」「フェイク」「誹謗中傷」「捏造」「偽造」「ハラスメント」といった言葉を連呼して、いかにも暇空茜が悪質な嫌がらせをしているかのようなイメージをばらまき、そのイメージを拡散するために開かれた記者会見に国会議員が協力し、「朝日新聞」「東京新聞」などが拡散に協力する中、両者の主張を検証して、「いや、暇空茜の言っていることの方が正しい」と判断するのは難しいのでしょう。
ゲッベルスの名言「嘘も百回言えば真実になる」の通り。ゲッベルスはそんなことを言ってなくて、これ自体が嘘ですが、中身は正しい。この記者会見のすべてが嘘とは言えないですが、この記者会見はごまかしのためにセッティングされたとは言えましょう。ひどいもんですよ。不正会計問題を「女性問題」にすり替えようとしたんですから、浅ましい人たちです。
私が正しく事態を見極められたのは神原元弁護士のおかげ
何のかんの言っても、長い間に蓄積されたマスコミの信頼性みたいなものはなお残っていますから、スポーツ紙であっても、信頼装置をスルーさせると、途端に「本当だったんだ」と見方を変える人たちは少なくないのです。
さらに後を追うメディアがあると思いますが、散々Colaboをバックアップしてきたメディアほどなかったことにしたいでしょう。本来であれば、バックアップしたことの責任を果たして、真っ先に疑惑追及していいのにさ。
個人も同じ。Colaboをヨイショしてきた人や今回の疑惑が浮上してから擁護していた人はそれ相応の責任を負い、黙りこくるのではなくて、間違いを認めて、疑惑の解明に当たるべきです。でも、無理でしょう。判断力がないからそうなったわけで、すぐさま判断力が身につくはずもなく。さらにはいじましいプライドも邪魔します。
その点、私はColabo弁護団の記者会見を観て、「これはひどいな。冷静に判断しないと見誤る」とすぐさま察知して、数日にわたって暇空茜らの主張を検討しました。
それができたのは神原元弁護士、角田由紀子弁護士、太田啓子弁護士のお陰です。「この人たちが関わっているなら、慎重に見ていく必要がある」と身構えることができました。
ありがとう、弁護士さんたち。
✳︎2023年1月4日付「サンスポ」 間違った記述がありましたが、すでに手直しされています。一点の間違いで全否定しますから、気をつけて欲しいものです。
続きます。