松沢呉一のビバノン・ライフ

暇空茜の「リーガルハラスメント」が通って、東京都からColaboへの「リーガルハラスメント」が始まる—Colabo✖️暇空茜[傍流編4]-(松沢呉一)-[無料記事]

Colabo弁護団と日本共産党の娯楽性—Colabo✖️暇空茜[傍流編3]」の続きです。

 

 

「リーガルハラスメント」の勝利(笑)

 

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ホッとしましたし、正直驚きました。

 

 

こういう動きにいちいち言及するつもりはなかったのですが、これは取り上げるしかないです。

住民監査請求が通って、東京都に対する勧告が出されました。不正会計が確定したのではなくて、「不正がありそうだぞ」との疑いが存在することが確定したに過ぎないですが、指摘されている内容のすべてをColaboがクリアできるとは思えないですから、「不正があったことはほぼ確定」と言っていいでしょう。完全に確定させるためには「東京都が勧告通りに、正常に機能すること」が必要で、これ以降、そのチェックが必須です。

暇空茜が不正会計として指摘してきたことのほとんどが、なお疑惑の範囲ではあれ認められたと言ってよく、ColaboとColabo弁護団のデタラメさは完全確定しました。暇空茜の主張をデマだとし、「Colaboの会計にはなんら不正であると非難されるようなものはありません」と断定していたんですから、この点においてはすでに暇空茜の勝利です。

不正があることを知っていてこう言っていたのか(虚偽)、帳簿などをチェックしても不正に気づけなかったのか(無能)、最初っから何も調べずにこう言っていたのか(怠惰)、どれか知らないですが、どれであってもその責任は重大ですから、不正と確定する日を待ちましょう。

 

 

不正疑惑の団体を擁護するのはやめれ

 

vivanon_sentence「お笑い弁護団」のネタ会を改めて噛み締めてください。

 

 

腹抱えて笑えますぜ。リーガルハラスメントという言葉がさらに一層笑いを誘い、涙さえ誘います。

論戦は法廷でやればよく、場外乱闘はできれば避けた方がいいと私は思っていますが、Colabo側は場外乱闘をこそ望んでいたようです。わざわざこの記者会見をやった彼らの思惑は想像できます。どうせ相手は無名のオタクですから、発言力はなく、信用する人間たちも同類。アンチ・フェミニストであり、反社であると決めつけておけば判断力のないバカは信じる。勝てそうな何点かを名誉毀損で訴えて、一点でも勝てば、それをまた記者会見で「勝利しました」と喧伝して終了。

この弁護士たちの正義とやらはこんなもんです。しかし、不正を覆い隠すための作戦は大失敗。

たぶん暇空茜はそうするでしょうが、弁護団を名誉毀損で訴えることになりましょうし、その勝利ももほぼ確定でしょう。

これをなぞったメディアや個人も場合によっては名誉毀損に該当しますから、撤回しておいた方がええんでないか。とくに「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」に名前連ねた方々。税金をチューチューしてきた可能性が高い個人や団体を支えると公然と宣言したのですから、当然責任が生じます(「税金をチューチューする」という表現を今回たびたび見ていて、私も使ってみました)。

それでもなかったことにはできないですけど(私もすでに保存してます)、正月が明ける前に撤回しておいた方がいいと思うなあ。ともに税金をチューチューしてきた人たちは撤回しないでしょうけど。

 

 

マスコミが取り上げてこなかった理由

 

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今回の勧告において、マスコミは一切貢献してません。「なぜマスコミは取り上げないのか」との批判が高まってましたが、理由はいくつかあると思います。

今回どうだったか確認はしていないですが、考えられる理由の一つは、「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」にも名を連ねているように、メディアの中には、あの連中のシンパがそれなりにいるってことです。彼らは決して取り上げないし、他の人が取り上げようとすると妨害してきます。

それより大きいのは、自分自身で判断できる人は極一部ってことです。マスコミの人間も普通の人とそんなに変わらん。

問題は多岐に渡り、それを調べるだけでも時間や手間がかかります。それをやって自分で判断するのは面倒。仁藤夢乃はメディアでも活躍し、活動実績もありますから、そちらを信じた方が楽。

過去に自社でもとりあげているとなれば、税金をチューチューしてきた個人や団体をヨイショをしてきた点で責任も生じます。そこに向き合いたくない。

ご立派な弁護士たちも記者会見をやって、暇空茜の言っていることを「デマだ」とし、「Colaboの会計にはなんら不正であると非難されるようなものはありません」と断定しているので、メディアの人間の多くはそれを鵜呑みにしてきたのだろうと想像します。事実を追求するよりも楽な選択をするのです。

体裁で言っても、暇空茜の動画を信用する気にはなれない。マスコミの人間のほとんどは、経歴、学歴、肩書き、体裁でしか判断できんのよ。

しかし、監査請求が通ったことで、やっと暇空茜の主張に箔がついて、「あれ? 暇空茜の言っていることの方が正しかったの ?」とようやく気づいた人もいるはずです。「箔」を信じているだけですけど、それでも1月4日にこの内容が公開されれば、報道するメディアも出てきましょう。もうちょっとです。

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