ウクライナの反転攻勢が始まったか—ロシア兵の命令拒否や逃亡が激増-(松沢呉一)
バフムトからロシア軍は遁走
ほんの数日前にゼレンスキー大統領が「反転攻勢はもっと先になる」と言っていたのはブラフだったようで、昨日から、ウクライナの反転攻勢が始まったとの報道がなされていてます。
いつも詳細かつ的確な戦況解説をしているポーランドのテレビ番組の速報によると、東部の5ヶ所で同時に攻撃を仕掛けているようです。
どこから突破するのかが注目されていましたが、防御の弱そうなところを次々と狙って様子を見て決定するのかもしれず、だとすると、まだ前哨戦か。
今のところ、とくに成果を挙げているのは激戦地バフムトです。
プリゴジンによるとロシア政府軍は次々撤退あるいは逃走したため、ロシア軍の前線が崩壊していて、ワグネルのみが残っていますが、「最悪のシナリオが進行している」と言ってます。
プリコジンの発言はまんま信じていいのかどうかわからないですし、ロシア政府は認めてないですが、ロシア兵投降の動画も出ていて、ロシア側からもウクライナの攻勢が漏れ出ているので、ウクライナ軍が攻勢に出たこと、圧倒的にウクライナ軍が優勢なのは間違いなさそう。また、ワグネル軍もまた次々と粉砕されているようです。
ワグネル軍に弾薬が補給されないのは、ロシア政府がワグネル軍とプリコジンを軽視しているのではなくて、いよいよ弾薬や軍備が不足してきているためでしょう。南アがロシアに武器を渡しているとも報じられていますが、それでも足りないとなると、ウクライナの反転攻勢は勝ったも同然。
ただ、ロシア政府軍の撤退は立て直しのためかもしれず、まだ余談を許しません。
一方、南部メリトポリでは爆発があって、停電になっているようですが、詳細は不明で、まだ映像も出ていないので、もうちょっと待つとします。
ロシア兵の命令拒否や逃亡が増加
集団登校は小学生ですが、ロシア兵の集団投降が増えていることが以前から報じられていました。また、ウクライナ軍に投降する前に、戦闘の拒否や逃亡する例も増えています。
これについてはプッシー・ライオットが創設したメディア・ゾナが一昨日数字を出していました。
2023年1月から5月の第1週までに、ロシアの裁判所は軍隊部隊の無断放棄に関する条項(刑法第337条)に基づく刑事訴訟を1,053件受理した。これは2022年全体(1,001件)よりも多い。
ロシア語からの自動翻訳です。
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