渡邊真衣(世界の平和を守る人妻JK魔法少女りりちゃん)についての訂正と謝罪—被害届を出す人と模倣犯が増加しそう-(松沢呉一)
渡邊真衣(世界の平和を守る人妻JK魔法少女りりちゃん)、再逮捕・書類送検
8月に更新した「世界の平和を守る人妻JK魔法少女りりちゃん逮捕の謎—マニュアル販売だけで幇助は無理がないか? 「3億円頂いた」は噓では?」のアクセスがこのところ多くて(すでに落ちてきてますが)、「何でだ?」と思いながら、改めて調べようとはしなかったのですが、先週、やっと彼女は自身の詐欺で書類送検されたことに気づきました。
当初、マニュアルが売れたのは数十部ということから、100万か200万程度の売り上げにしかならず、自分が巻き上げたと語っていた3億円の金に比すとしょぼすぎて、3億円はマニュアルを売るための宣伝文句でしかないと私は考えたわけですが、警察はスマホからマニュアル購入者を千人と割り出し、過去の通信から被害者を特定し、銀行の記録と合わせて、2億円を騙し取ったことを確認したのでしょう(報道によって数字が違うので、確定した数字ではないのかも)。
誰も彼も金を出すわけではないですが、中高年の独身男に金を持っているのがいるんですね。
ということで、1億程度盛ってる可能性はなおあるにしても、「嘘」と疑ったのは間違いだったようなので、訂正するとともに、渡邊真衣容疑者に謝罪します。
男は被害届を出しにくい
幇助での逮捕が先になったのは、被害届が出ていなかったためでしょう。最初から、詐欺が本筋で、取り調べるために、幇助でまず上げたか。
警察が連絡して、被害者は初めて詐欺だと気づいたのかもしれないですが、おそらくとっくに「やられた」と思いながら、被害届を出していなかった人が多いのだと推測できます。被害届を出すこと自体恥ずかしいですし、これが報道されて、近所や職場に知られることを恐れます。
これが女だったら、同情してくれる人や利用できると考える人々が寄ってきて、その金をホストに使っていたことから、詐欺の加害者を「性搾取の被害者だ」と言い出しなねないでしょうが、男は同情されない。知人らは同情したとしても、内心、「バカだなあ」という思いは拭えないし、以降、「小娘に大金を騙し取られる脇の甘いやつ」という目で見られます。大金であればあるほどそうなる。
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