ツユのぷすが殺人未遂—客がいるのに潰れる銭湯の知られざる理由[新・銭湯百景22]-(松沢呉一)
「落合「松の湯」に久々に行ってきた—公衆浴場法の改正で事業譲渡が増えている?[新・銭湯百景21]」の続きです。
ツユのぷすがブスッ
野方はそれなりにわかっている場所です。
私は全然知りませんでしたが、女を刺した男はぷすって名前で活動しているミュージシャンにしてYouTuberで、ツユというユニットでポニーキャニオンと契約していたこともあるんですね(ぷすは作詞・作曲とギター)。
1千万再生回数を超えている曲がいっぱいあります。
いかにもボカロ出身の、転調が多く、音域が広すぎて私にはカラオケで歌えないタイプの曲ですが、今回、幸い相手は命に別状がなかったようだし、私にまでプロモーションが行き届いたことでもあるので、刑期を終えたら、また音楽活動を再開すればいいんでないかい。メンバーが待ってくれるかどうか知らんけど、一人で活動できる時代ですし。
事件が起きて、その報道を観ていると、「おっ、ここを右に入ったところに銭湯があるぞ」と気づくことがあって、この事件もそうでした。
映像を観ていて、「おっ、環七だ。西武線に沿って、野方駅を越えたところに銭湯があるぞ」と。隣の沼袋駅の近くには一の湯があって、ここは何度か行ってます。環七を高円寺方面に下って脇に入ると、上越泉があって、ここも何度か行ってます。
銭湯名を言わなきゃ場所を特定できないと思ったら大きな間違い
以下の動画でも、何の役にも立たない私の能力が発揮されました。
具体的には書かないですが、どこに住んでいるのかわからないようにしているつもりでも、すべてはお見通し。こんなことがわかっても、ストーカーにでもならないと役に立たない、
子どもが跡を継がない本当の理由
次も何の役にも立たない情報です。
ずいぶん前に聞いた話です。おおっぴらには書きにくい内容だったので、ここまで寝かせてました。銭湯の経営を譲渡する法律が変化したからって書きやすくなったわけではないですが、時間が経ったから、もういいいかなと。
銭湯がこれだけ潰れていく理由として、さんざん私は客が減ったことを挙げてきました。一般にもそう思われています。これは半分正しい。明らかに客が少なく、そのために手入れが行き届かず、いよいよ客が離れる悪循環に落ちいていた例があります。
しかし、いつ行っても客が多い銭湯が潰れることもあって、「なぜ?」と思わないではいられません。
(残り 1532文字/全文: 2741文字)
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