NewJeansハニvs.キム・ジュヨンADOR代表の国会バトルと「K-POPには韓国語以外にオリジナリティがない」との声—韓国のポップスに浸ってみた(14)-(松沢呉一)
「ノーベル文学賞で顕になった韓国の過剰な表現規制はK-POPにも及んでいる—韓国のポップスに浸ってみた(13)」の続きです。
ハニが国会公聴会に出席
予定されていたNewJeansのハニによる国会での参考人証言が一昨日行われました。
泣くな、ボケ。どうせミン・ヒジンに「泣いた方が効果あるよ」って入れ知恵されたんだべ。ってどうしても考えてしまうな。つっても、そんなに泣いているわけでもなくて、ハニは涙もろいので、自然に涙が出たのかとも思います。曲は知らんのに、メンバーのキャラまで把握しつつあります。でも、顔の区別はいまだにできん。
私は涙に流されにくいですが、今回の試合はハニの勝ちです(HYBE側は現ADORのCEOキム・ジュヨンが出席)。国会の参考人は強制ではないので、断ることもできたのですが、彼女はファンに「私は一人で出席します」と宣言。オーストラリア国籍のベトナム人で、韓国語も完璧ではないのに、しっかりした娘さんです。私もここは天晴れと思いましたが、長い目で見た時にどういう影響を及ぼすかは微妙。
この件ついては先にHYBE側からの反論が出ていて、ハニがILLITのメンバーとマネージャーに無視されたと主張していることについて、その場にいた複数の人間が「そんなことはなかった」と証言しています。やった人たちが「はい、やりました」とは言わんでしょうしね。
ハニが挨拶して無視されたところが映っているはずの防犯カメラの映像は、その直前の8秒間しか残っていなかったことの不自然さをハニは指摘していて、ここは怪しくはあるのですが、そもそも背任の疑いのあるミン・ヒジンの子飼いのグループにHYBE側が冷たくすることはそんなにおかしくはなく、国会で論じるようなもんかなあ。
粗品が木村拓哉に挨拶したのに無視されたことを国会で論じるようなもんだべ。
深読みですが、ハニを国会に呼ぶように仕組んだのはHYBEでは? 政治家とのコネクションは強いでしょう。じゃないと、あの程度で国会に呼ぶって大袈裟すぎると思うのですよ。
労働関係の委員会ですから、HYBEの社員が過労死した可能性があるのに、労災申請をしておらず、隠蔽したのではないかとの指摘もなされています。これはハニは関係なく、議員からの追及です。この点でもHYBEは失点。HYBEは墓穴を掘ったかも。
短期では勝てても、NewJeansはこのままだと、グループ名や、場合によっては個人名も使えなくなります。これまでの持ち歌も歌えなくなるという話も出てます。作詞家・作曲家に手を回せば、相当制限されましょうね。
✴︎2024年10月15日付「Maeil Business News」 韓国の経済メディア。この記事では、キム・ジュヨン代表とのバトルに焦点を当ててます。
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