K-POPの事務所143エンターテインメントの代表が所属タレントに性犯罪の疑惑—iznaのパクリ疑惑も-(松沢呉一)
「芸能人であるK-POPアイドルは紅白歌合戦にお似合い—その上で出演者選定への疑問」の続きです。
またもK-POPにスキャンダル、その中身は明らかな犯罪
7月にデビューしたばかりのMADEINは韓国人3人、日本人4人からなる7人組のガールズグループ。日本人メンバーが多いこともあって、10月には大阪で2日間のワンマンライブを挙行しており、今後が期待される新人グループです。
所属事務所は143エンターテインメント。元ラッパーのプロデューサーDigital Mastaが2020年に設立した新興の事務所です。
今月11日、143エンターテインメントは、韓国人メンバーのガウンの活動休止を発表。健康上の理由とのことでした。寝耳に水のことで、「何があったのか」とファンの間で騒ぎになりますが、真相は不明。
22日になって、衛星放送JTBCの番組で、ガウンが泣きながら事務所の代表に「セクハラをされた」との音声が公開されて、10日ほど遅れて事情が判明。
しかし、彼女の語る内容は「セクハラ」ではなく性犯罪です。
この犯罪は、10月にガウンが彼氏を寮に連れ込んだことが事務所にバレたことから始まっています。この件で事務所で代表との話し合いが行われ、ガウンは「今回の活動だけ終わらせるのが願いです』と言い(「今回のことを終わらせたい」という意味か)、代表は『お前の願いを叶えたら私の願いも叶えてくれるの?」「それなら私の願いは一日彼女でいてくれることだ」と言ったと主張。「1日だけ言いなりになれ」と。
アウト。この段階でセクハラです。11月に19歳になったばかりの小娘のルール違反につけ込むのは悪質です。
ガウンが拒否しても、ここから2時間に渡ってキスをされ、首や耳をなめられ、体を触られ続けたとのこと。さらにアウト。刑事犯罪領域に突入です。
このショックでガウンは病院に行き、これをもって、事務所は「健康上の理由」と説明したわけです。
✴︎2024年11月23日付「ニューシス」 芸能に限らず俗な話題が多いニュースサイト
ガウンの言っていることの方が信用できるが、真相はまだ不明
これに対して、143エンターテインメントは事実無根として、全面否認。
この話が表に出たのはガウンの親がJTBCに垂れ込んだためですが、時期ははっきりしないながら、おそらくその前に、親は事務所との話し合いをしていて、代表はある程度は認めつつ、謝罪をしたと証言していますから、これが本当なら、事実無根はないだろうと思います。松本人志か。
今出ている情報の範囲でガウンが嘘を言う目的は皆目見当がつかず、メリットが何もない。これからという時に、彼氏を連れ込んだことも知られてしまい、アイドルとしては明らかなマイナス。
ではあるのですが、こういう事件は証拠や証言がないと簡単には信用しないのが賢明。同時に安易な否定もすべきではありません。軽率な判断をしたおっちょこちょいたちの無様さは草津町で大量に見られましたね。
今回の報道に対して、ファンの間では「やりそう」「やっぱり」という声が多数出ていて、何か臭うところがあったようです。そんな人物だったら、他でもやってそうなので、「私もされました」との証言が出てきそうでもありますし、事務所が完全否定している以上、ガウンあるいは親は納得しないでしょう。告訴するんじゃないですかね。
前にも書いてますが、こういう事件はできることなら法廷に持ち込んで欲しいです。正しい判決が出るとは限らないですが、裁判になれば見え透いた嘘は通用しにくくなります。それまで様子見をします。
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