松沢呉一のビバノン・ライフ

斎藤元彦・兵庫県知事について—「月刊 生き違い新聞」第3号で話したこと・話さなかったこと[1]-(松沢呉一)

 

話す予定じゃなかったテーマ

 

vivanon_sentence

遅くなりましたが、先週の「月刊 生き違い新聞」第3号にご来場いただき、ありがとうございました。今回は全然話す予定のなかったネズミの話題が長くなってしまいました。

終わった後で、米袋を何ヶ所も齧られた時の怒りを語ってくれたお客さんがいました。米袋だったら、食われた周辺を捨てればいいのですが、私が許せなかったのはスパゲティのレトルトソースです。

「さて、メシを食うか」とスパゲティを茹でて、ミートソースを取り出したら穴が開いていました。こうなると捨てるしかない。ミートソースを諦めて、ボンゴレのソースを取り出したら、そっちも穴が開いてます。確か3パックやられていたはずです。穴を開けたレトルトを食べ切らないうちに次を食べるのはやめれ。

これはネズミの習性です。伸びる歯を削らなければならないので、次から次と齧るのです。この習性を改善していただかないと、共存はできません。

かといって、ネズミに対する憎しみに満ちている時間ばかりではないので、誤解しないで欲しいものです。

ネズミ取りに入ったネズミと仲良くしようと思って、数日間、エサや水を与えたことがあります。心が通じてきて、あと数日もすれば会話が可能になりそうだと思って指を伸ばした瞬間、噛みつきやがりました。即、ネズミ取りごと、寒空の下に放置して処刑しました。

こういう話はしなかったので、ネズミ殺しを趣味とする頭のおかしいジジイだと思われたかもしれないのが心配です。

こうして、今回もとくに何の役にも立たない話が終わって、打ち上げ時間に突入。しかし、告知していたネパール居酒屋は満席。金曜日でしたからね。味の濃いネパール風焼きそばが食べられなかったのが心残りです。次回はそれだけのために週末は避けたいと思います。あの店は予約できるかもしれないですが、何人参加するかわからんですしね。

✴︎この日、行ったのは高円寺駅の南口出てすぐの「中国飯店 福來門」。私は初めて行きました。中国人経営ですが、いろんな地域の料理が混じった典型的「日本の中華料理」。中では四川料理が得意なようで、「麻婆豆腐」が美味かったです。

 

 

とうとう出たね

 

vivanon_sentence最近、福田君とダベることが多いのですが、先日、さんざんダベったあと、私はこういう言いました。

「オレたちはこれだけダベっていても、一回として、兵庫県知事についての騒動に触れてないよね」

そんなに不思議でもなく、私らは世間の人々が話題にしていること、熱中していることにあんまり興味がない。しょうもないことに自然に興味が向かう性格ですし、話題になっているが故にあえて背を向けることもあります。

兵庫県知事については、もともと興味が向かないネタです。私らは兵庫県民じゃないので、どうでもいい。兵庫で生まれたことも生活したこともありません。そういう場所の政治であっても興味を抱くことはありますが、おねだりだの、パワハラだのを叩くメディアがうざすぎて、軽くチェックをして以降は、遠ざけるようになってました。あえて背を向けたわけです。

興味を持ち出したのは、立花孝志が知事選に立候補してからです。このネタを遠ざけていたので、それでもしばらくは何が起きているのかわかってなくて、その内容を把握したのは投票日の直前でした。「そういうことだったのか!」と驚きつつも、公用PCの内容までを立花孝志が自分の目で確認できていたわけではないので、ガセをつかまされた可能性がなお否定できない。

兵庫県民だったら、それでも誰か一人を選択して投票するしかないわけですが、兵庫県民ではない私としてはなお静観することに。

このことを話そうと思いながら話し忘れた「月刊 生き違い新聞」の打ち上げのあと、私はバイトに行き、前日ほとんど寝てなかったため、バイトの途中で寝てしまいまして、いつもより遅く家に帰ったら、こんな動画が出てました。

 

 

 

next_vivanon

(残り 1169文字/全文: 2847文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ