松沢呉一のビバノン・ライフ

米の転売ヤーは許しがたい—米のありがたさをヤツらに理解させることは困難-(松沢呉一)

 

米の転売ヤーに天罰を

 

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下痢は止まりましたが、思いの外、風邪がひどくて、昨日もたっぷり寝ました。

腰痛持ちには周知の事実かと思いますが、今回初めて導入したロキソニンのテープは顕著に効くで。もちろん根本的な解決にはならんですが、たぶん私の腰痛は椎間板ヘルニアによるものなので、そう簡単には治らんです。外出する数時間痛みが消えればOK。

その効果があるうちに買い物に行ったら、5キロの米袋を抱えた人と続けてすれ違いました。これって備蓄米放出効果? よかった、よかったと思ったのですが、まだ備蓄米は小売までは届いておらず、値段も高いままのようです。備蓄米放出情報で、溜め込んだ米を売りに出したスーパーがあっただけみたいです。

この米不足は何より政府の失策と言えそうですが、それに乗じて投機目的の買い占めをした業者にはホントに腹が立ちます。IT関係とか、建設会社とか言われていますが、数で言えば中国人、ベトナム人、ネパール人の転売ヤーが多いようです。

いつの時代も悪辣な奴らがいるもので、関東大震災で人々が苦しむ中で米を買い占めて財を成した古我貞周という人物は、それが直接の理由ではないですが、義理の息子に殺されています。バチが当たったとしていいでしょう。殺しちゃまずいですが、今回買い占めた連中にも天罰が当たることを心から願います。

これ自体腹立たしい上に、設備が整った倉庫もない連中が、その辺に積み重ねて米を劣化させていることがまた腹立たしい。UBIソフト並みに腹立たしい。

しかし、米のありがたさは日本人ならではの感覚かもしれず、中国人、ベトナム人、ネパール人の転売ヤーには一生わかるまい。こいつらが「もうやるまい」と考えるとしたら、大損した時だけです。金だけが行動原理です。IT関係やら、建設会社やらも同様で、こういった企業名、店名、個人名を晒して、合法の範囲で経済的に報復したい。

✴︎ロキソニンSテープ

 

文化の対立は避けられない

 

vivanon_sentence茶碗に米粒が残っているだけで怒られる経験のある人とそうではない人とでは米に対する思いが違うのは当然であり、外国人に理解してもらうことは難しい。以前書いたように、外国人の箸の持ち方がおかしいことまでは容認できるとして、目の前でご飯に箸を立てることは容認できず、「それはやめろ」と言いたくなります。しかし、こんなことは教えない限りわかるはずがない。

日本人だって、よその国の文化、風習は教えられないとわからないことばかり。スパゲッティにケチャップを使うこととか、折って湯に入れることをそうも忌避したがるイタリア人の感覚は言ってくれないとわからんよ。

こういう感覚の違いはどこまでも完全に共有はできないとしても、知っておきたい。この際に、国で線引きをしてしまいがちですが、同じ国の中でも、食材、料理、入浴など生活のさまざまで、地域、世代、家庭、個人によって感覚は違うことを確認していくシリーズをメルマガ時代にやってました。

結局のところ、「私と他人は違う」ってことなのですが、まずはわかりやすく、国や宗教で感覚が違うと学んでおいて損はないし、この作業は面白くもあります。

またもジュジュさんですが、この回も面白く観ました。

 

 

 

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