『僕の彼女は魔法使い』 清水富美加あらため千眼美子の幸福の科学実写映画第二作。オタク息子が指揮を取っていた映画ではここまで露骨なエル・カンターレ推しではなかったことを思うと…
→公式サイトより
監督 清田英樹
原案・製作総指揮 大川隆法
脚本 チーム・アリプロ
音楽 水澤有一
主題歌 大川咲也加
出演 千眼美子、梅崎快人、春宮みずき、佐伯日菜子、高杉亘、不破万作
「魔法、それは奇跡を起こす力」というわけで、清水富美加あらため千眼美子の幸福の科学実写映画第二作。よりによってこの公開に合わせるかのように大川隆法による強制結婚騒動が暴露され、嫌でも注目されることになった。本作の予告編を見たときに「大川総帥、清水富美加の加入で舞い上がってないか? その舞い上がりっぷりに大川宏洋がついていけなくなったんじゃないか?」などと妄想したのだが、当たらずといえども遠からずだったようで……
さて、優一(梅崎快人)は『錬金術とヘルメス文書』なんて本を読んでいるごく平凡な横浜在住の高校3年生。そのクラスに転校生白波風花(千眼美子)がやってくる。美人にいろめきたつクラス……だがさすがにいろいろ無理がありますな。本作の千眼美子、大川隆法の好みなのかなんなのかわからないが白痴のようなぶりっ子漫画演技をくりひろげており、かつての演技派の欠片も残っていない大惨事である。ルックスだけでなく演技も「女子高生白魔術師」というにはいささかきつい……だが優一は愕然、その顔はうたた寝の夢で見た顔だったのだ。そんな転校生は「ユーイチって呼んでもいい?」と異常に気安く優一に急接近し、幼馴染の百合子(春宮みずき)は気が気ではない。がっつり優一に食いついた風花、
「部活は?」
「帰宅部なんだ」
「じゃあ、家で錬金術とかやってるの?」
なぜ自分の読んでいる錬金術本のことを知ってるんだ……!? と驚く優一だが、いやそもそも「放課後に錬金術」って発想が変だろうが! そっちに突っ込めよ! その後も弁当を作ってくるが、優一がブロッコリが苦手だと知ると「あ、UFO!」と視線をそらしたすきに魔法で卵焼きに変化させたり、優一がテストで困っていると魔法で答えを教えたりする風花である。さすがに何かおかしいと思いはじめた優一、
「まるで、きみは……」
問われて「もしもわたしが魔法使いだったら気持ち悪い?」
「たとえ魔法使いだって、風花は風花だよ」
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