『つむぐ』・『未来の唄』 福井県鯖江市とアイドルグループのコラボ映画。起伏もひねりもないストーリーが途中で詰まるとドローンによる空撮がはじまる…… 鯖江市はこれで良かったのか?
『つむぐ』・『未来の唄』
『つむぐ』
監督・脚本・編集 片山享
撮影・照明 深谷祐次
主題歌 ナオリュウ
出演 涼邑芹、楠木まゆ、森下舞桜、木下友里、星ようこ、林尋美
『未来の唄』
監督・脚本・編集 片山享
撮影・照明 深谷祐次
主題歌 ナオリュウ
出演 月野もあ、水野ふえ、関口アナン、桜のどか、三上光代、片山享、清水正義、畠中昭一、森本のぶ、塚田孝一郎、仁科貴
Alice Film Project × 鯖江市 なのに眼鏡かけてないじゃないかよ! 何を言ってるのかと申しますと、Alice Projectとは「仮面女子」なるアイドルグループを運営している事務所で、そこが「眼鏡の町」として有名な福井県鯖江市とコラボして作った中編映画がこれなのだ。だったら当然仮面女子が鯖江の眼鏡をかけまくる……と思うやんか? そんなことはひとつもなくて、そもそも眼鏡作り自体出てこない。扱われるのは鯖江の伝統工芸で、『つむぐ』では越前織物、『未来の唄』では越前漆器なのだった。それぞれ伝統工芸ではあるんだろうが、本当に鯖江市はそれで良かったのか? 男優が一人「一人くらいはかけてた方がいいと思って……」と自主的に画面の隅で眼鏡をかけているという程度で!? そのやる気のなさは見事に反映しており、ほとんど起伏もひねりもないストーリーが、途中で詰まるとドローンによる空撮がはじまる……この「困ったときのドローン空撮」そろそろ法律禁止案件にしたいくらいに低予算映画で猖獗を極めているのだった。いいかげんお洒落でもないし意味もないことに気づいてもらいたいものなのだがなあ。そんな程度の映画なのでほとんど語ることもなく、ただこの映画に絡んでの金の行方が下衆に気になるくらいなのだった。
短編二本が連続上映。『つむぐ』は大学生わたほ(涼邑芹)が主人公。
(残り 1211文字/全文: 2018文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
タグマ!アカウントでログイン
tags: ご当地映画 ナオリュウ 三上光代 仁科貴 仮面女子 困ったときのドローン空撮 塚田孝一郎 星ようこ 月野もあ 木下友里 林尋美 桜のどか 森下舞桜 森本のぶ 楠木まゆ 水野ふえ 涼邑芹 深谷祐次 清水正義 片山享 町おこし 畠中昭一 福井県 関口アナン 鯖江市
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ