『グランメゾン・パリ』 正月映画の大本命はTBS放映の連続ドラマの映画版完結編。またこのパターンか……
→公式サイトより
『グランメゾン・パリ』
監督 塚原あゆ子
脚本 黒岩勉
音楽 木村秀彬
料理監修 小林圭
出演 木村拓哉、鈴木京香、オク・テギョン、門良規、玉森裕太、寛一郎、吉谷彩子、中村アン、冨永愛、及川光博、沢村一樹
正月映画の大本命、木村拓哉が傲岸不遜なフレンチ・シェフを演じる『グランメゾン・パリ』はTBS放映の連続ドラマ『グランメゾン東京』の映画版完結編。またこのパターンか……ただ、テレビの完結編映画というものにはメリットもあって、この映画の場合はドラマのほうがほぼ完結しており持ち越した話がない。しかもキャラクターの紹介は済んでいるので、いきなり本題からはじめられる。いうならばスーパーヒーロー映画の二作目のようなもので、傑作を作れる準備はできているのだ。さて、ではどんな話かというと……
東京で見事三つ星シェフに返り咲いた尾花夏樹(木村拓哉)は、かつてしくじったパリに再挑戦。パリで三つ星を取るべくグランメゾン・パリをオープンさせる。だがいつまでたっても二つ星のままで、三つ星には手が届かぬままだ。傲岸不遜な天才シェフのキムタク、「全部オレの言う通りにしろ。ついてこられないやつはオレの店には要らない」とスタッフに命じるも、食材すら満足に仕入れられない(問屋に行ってもいいものは売ってもらえない)。焦りからパリレストラン界の重鎮が集まるガラ・ディナーで大失敗をしてしまう。「良かったのはデザート(パティシエのユアン(オク・テギョン)がキムタクの指示を無視して作った)だけ」とまで言われる始末である。
……というところで早くも疑問が
1)キムタクに「傲岸不遜な天才シェフ」ってタイプキャストすぎるが、そもそもこいつ連続ドラマで延々とやってきたことで何も学ばんかったんか?
2)星の数に異常にこだわってるけど、まず最初に考えるべきは客へのサービスなんじゃないか? だいたい二つ星だって立派なもんなんじゃないの?
3)食材仕入れにいくときぐらいちゃんとフランス語喋ろうよ。あいつらフランス語できるかどうかで露骨に態度変えるんだからさー。
4)どんな役を演じてもキムタクはキムタクでしかないので、以後彼だけは「キムタク」呼びで。
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