シーホース三河 リッチマンHC、シェーファー アヴィ幸樹選手、西田公陽選手 信州戦(2/3)後コメント
【試合結果】
2023-24B1リーグ戦第21節
2月3日(土)@ウィングアリーナ刈谷 3172人
シーホース三河 85-76 信州ブレイブウォリアーズ
【試合後コメント】
ライアン・リッチマンHC(シーホース三河)
前半は及第点を与えられる内容だったと思います。ハーフタイムにディフェンス面で修正したところを、選手が非常に遂行力高くやりきってくれました。伝えたことを忠実にコート上で表現してくれる選手たちを改めて誇りに思えた試合でした。後半、ハードにプレーしてくれたことが、勝利につながったと考えています。
―約10ヶ月ぶりに復帰を果たしたシェーファー選手と、ホームコートデビューを飾った西田公陽選手について
シェーファー選手が本当に辛いリハビリをしている姿を見てきました。それを乗り越えてコートに戻ってこられたことを心からうれしく思います。
コートに立った瞬間、色々な感情があったんじゃないかと想像します。彼自身にとっても、そしてご家族、ファン・ブースターの皆さまにとってかけがえのない瞬間だったと思います。
シェーファー選手はチームにいろいろな武器をもたらしてくれる選手です。まだプレータイム制限はありますが、復帰初戦としては素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思います。
彼が戻ってこられたのは、彼自身の努力に加えて、西脇崇量トレーナー、鈴木 俊也トレーナー、仲野学トレーナー、髙橋宙丸ストレングスコーチのサポートあってのことだと感謝しています。これはシェーファー選手に限らず、全ての選手に言えることです。怪我や体調不良があった場合は、しっかりとコミュニケーションをとりながら、選手にとって何が必要かを考え、答えを見出していきたいと思います。
公陽選手は、ハードに、素晴らしいプレーをしてくれました。一番評価したいのは、しっかりとスカウティングレポートを読み込んで、自分たちのゲームプランを頭に入れてコートに立ってくれたことです。非常にスマートな選手で、彼をコーチすることは本当に楽しいですし、今日の試合を見て彼には明るい未来が待っていると確信しました。
既にチームにも溶け込んでいます。それは日々ハードワークしていることを周りが認めているからで、それは彼が得点した時のベンチの雰囲気を見れば皆さんにも感じていただけると思います。
シーズンの途中に、既にシステムが出来上がっているチームに入ってくるというのは決して簡単なことではありません。その中で、チームの戦略・戦術を理解してプレーし、チームメイトの信頼を勝ち取ってプレーできることは素晴らしいと改めて思いますし、メンタルも非常に強く、フィジカル的にも本当にタフな選手だと感じました。
シェーファー アヴィ幸樹選手(シーホース三河)
本当に最高でしたね。
“青援”の素晴らしさはベンチで見て知ってはいましたが、実際に僕がコートに入った時に、会場全体から声を出して迎え入れてくれて、込み上げてくるものがありました。試合中なので「浸っている場合じゃない」とすぐに切り替えましたけど、「戻ってきたんだな」っていう嬉しさがありました。
怖さはなかったですが、さすがに今日はちょっと緊張しました。サポーターとかマウスピースとか、バッシュ以外に試合に必要なものがあるんですけど、昨日の夜は「試合の時、何持っていってたっけ?」みたいになってしまって。会場に来てからも「何か忘れてないかな? 大丈夫かな?」って。試合に出るのが久しぶりすぎて、ドキドキしていました。
リバウンドやスクリーンのタイミングの感覚が少しずれてしまう、動いていて少ししっくりこないところもありましたが、そこは試合を重ねることで感覚が戻ってくると思います。でも身体は痛みも全くなく、しっかりと動けましたし、体力的にもこれくらいのプレータイムであれば疲れも感じませんでした。意外と「普通」だったなと思います。
スクリーンなどスタッツに反映されない部分では少しは仕事はできたんですけど、前半のフックシュートのミスだったり、リバウンドもとっていないので、全体としてあまりいいパフォーマンスができていなかったので、最後に3Pシュートという形でみなさんの前で決めきれてよかったです。
顔を上げた時に、ブザービーターで試合に勝ったのかっていうくらい観客の皆さんがワーッと手を上げて喜んでくれているのが見えて。僕は声の出せるウィングアリーナでのプレーが初めてだったので、初めての光景をああいう形で見られて、感動しました。そういう意味でのガッツポーズでもありますね。
試合前のチームミーティングの後に、ライアン(・リッチマンHC)に呼ばれて少し話をしたのですが、「僕が求めているのはハードにプレーすることだけ。ミスがあっても気にしないので、とにかく楽しんでこい。大きな怪我から辛いリハビリを乗り越えてまたコートに立てることを喜んで、ファンも待ち望んでいるから笑顔でプレーしてこい」と言われました。
僕が戻ってきたからと言って、チームの台所事情が一気に解決するわけではないですし、チーム力が1段階、2段階、3段階と急に上がるというわけではないので、しっかりと少しずつ詰めていって、最終的に自分のパフォーマンスがチームをより良くできたらと思っています。
西田公陽選手(シーホース三河)
中学生の時にお世話になった先生とそのご家族、一緒にプレーしていた同期が観にきてくれていたので、プレーしている姿を見せることができてよかったです。
試合の入りはすごく良かったのですし、その後追い上げられる時間帯もありましたけど、自分たちのやるべきことを変わらずやり続けたことが勝利につながったと思います。明日もしっかりと続けていきたいです。
(初得点の場面は)いいパスが来て、でもそのまま行ったらブロックされるかなと思ったので、フェイダウェイ気味に、少し下がりながら打ったら入ったので、よかったです。初めは少し緊張していましたが、今日はプレータイムが長かったので、徐々に雰囲気にも慣れて、緊張も取れてきました。
(前節・横浜BC戦でのデビューは)リッチマンHCからはいつでも常に出られる準備をしておけと言われていて、ケガ人が多い中で自分ができることってなんだろうって考えても、いつでも出られる準備をすることが今の自分の役割だと思っているので、「やっとか」と。色々と不安はありましたが、ディフェンスで貢献できたかなと思います。
相手が外国籍選手でも、誰であろうと、立ち向かっていくことが大事だと大学の頃から言われていますし、それが自分の持ち味なので、今日も発揮できて良かったです。
フィジカルは弱い方ではないと思っていますし、(プロの舞台でも)当たり負けはしなかったです。今日はスティールも1本出せました。そこは求められている部分なのでしっかりと続けていきたいと思います。
(スティールのシーンの“青援”は)最高でした。奮い立たせられますし、ホームでプレーできてめちゃくちゃうれしいです。
―ちなみに、ファン・ブースターの皆さんからどう呼ばれたいですか。
「こでんくん」もありかなと思うんですけど、まずは名前を覚えてもらいたいので、「公陽」でお願いします!