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西田 公陽選手(シーホース三河)【ガチャガチャインタビュー 第3回(後半戦)】

 ファン・ブースターの皆さんから募集した質問に選手がガチャガチャと答えていく「ガチャガチャインタビュー」。第回のゲストは「西田公陽選手(シーホース三河)」です。

みなさまたくさんのご質問をありがとうございました!
今回もかなり多くの質問に答えていただきましたので、回に分けてお届けします。(前半戦/後半戦)

Question

 

「大学生活で1番思い出深かったことはなんですか?」

西田公陽選手(以下、公陽):大学年のインカレです。年生の時に優勝したのもいい思い出ですけど、やっぱり自分の代のインカレが一番印象に残っています。

すごくコンディションが良かったのですが、準決勝で捻挫をしてしまって。その日は痛みもあったし、色々考えてしまって全然眠れませんでした。翌朝見たら内出血がひどくて、足がパンパンに腫れていて、無理だなと。

陸川(章)監督の部屋に「すいません。決勝には出られません」と言いに行ったんですけど、行くまでにはかなり時間がかかりました。どうにかして試合に出られないかとトレーナーさんに相談したのですが、「次のキャリアを考えて絶対に出ない方がいい」と説得され、決断した時は本当に辛かったです。

弟に託して、チームメイトを信じて、僕はベンチで自分に出来ることに徹したのですが、相手の方が強く、優勝することはできませんでした。東海大学で年間やってきたことに間違いはなかったとは思っていますが、結果については悔しくて、今も映像を見返せないです。陸さんから「次のステージで頑張るしかない」と声をかけていただいて、僕もそれしかないと思うので、今シーホース三河で頑張っているところです。

―バスケ以外での思い出はありますか?

公陽:4年生の夏に、青森に合宿に行ったんですけど、その時に見た「ねぶた祭」がすごい迫力で、こんな祭見たことないと感動しました。「毎年見に行きたい!」と思うくらい、衝撃を受けました。

ねぶた祭、見たことありますか?

 ―ないです。

公陽:絶対に行った方がいいです! マジですごかったです!!

太鼓や笛、鈴の演奏の中で、「ラッセラー、ラッセラー」と跳ねながら踊るんですけど、それにみんなで見よう見まねで参加して、すんごい楽しかったです。それからチームの応援にその踊りを取り入れました。

「チームみんなで一体となって踊った時のように、楽しい気持ちでバスケできたら最高だな」と陸さんやチームメイトと話しながらワイワイ過ごせたのは一生の思い出です。

青森に行ったのはリーグ戦の前だったんですけど、合宿以降、ミーティングをたくさんするようになりましたし、試合中にハドルを組む回数が多くなりました。それもあって、大学年の年間ですごく成長できたと感じています。

 

「東海大学の時の事を質問させてください!バスケ部内で仲の良い選手は? エピソードも含めて、教えてください!」

公陽:江原信太朗選手(滋賀レイクス)です。元々、中学校の時にU1516の合宿で一緒になった時に仲良くなって。(黒川)虎徹(アルティーリ千葉)と(元田)大陽(秋田ノーザンハピネッツ)は違う学科だったんですけど、僕と信太朗は学科が同じで。教職も一緒に取っていたので、授業も、部活も、ご飯も、ずっと一緒にいました。

一番印象に残っているのは、教職の授業。学科のカリキュラムにプラスして取っていたし、年生の時はコロナで年近くオンラインだったので大変だったんですけど、信太朗と一緒に励ましあって乗り越えました。

教育実習は母校の大濠高校に行きました。大学年間で学んできたことを、バスケでもバスケ以外の部分でも後輩に伝えることができて、少しは恩返しができたかなと思っています。

―人に教えるという経験を経て、その後の自分のプレーに変化はありましたか。

公陽:常に準備を怠らないこと、をより意識するようになりました。陸さんから「準備が全てだ。練習したことが試合に出る」と常々言われていたのですが、授業をするにも準備が必要ですし、何事も準備が大事だということをあらためて学びました。

「人生のモットーはなんですか!!!」

公陽:「信念を貫け」です。高校を卒業する時に片峯(聡太)先生から贈られた言葉で、正直にいうと、当時は「そんなこと言われても、結構難しいよな」と思っていました。

でも大学で、陸さんから自分の信念を持ってそれを体現することの大切さを教わりました。陸さんは「どんな状況でもやるべきことは変わらない」と言い続けています。それで「自分のやるべきことってなんだろう」とすごく考えました。

―公陽選手の「信念」「やるべきこと」とは?

公陽:バスケットボールにおいては、ディフェンス、リバウンド、ルーズボール。そういう泥臭いプレーを、大学でも、シーホース三河でも必要とされています。

オフコートでは試合の前日は遊びに行ったりせず、しっかりと準備すること。例えば、自分に必要なものを食べることや温泉に行って心身を休めることなど、プロとしてオフコートでの時間にやるべきことはたくさんあります。

―何度もお名前が出てきていますが、東海大学の陸川章監督からは非常に大きな影響を受けているのですね。

公陽:陸さんは、バスケに取り組む姿勢はもちろん、日々の生活で大切なことを、自分の経験をもとに話してくださいます。バスケ選手としてだけでなく、人間的にも成長することができた年間だったと感じています。

Bリーグも、東海大学も選ばれた人しか入れません。だから下手なプレーはできないですし、「ベンチに入れない人たちのためにも責任を持ってプレーしよう」と常日頃から言われていました。

ライアン(リッチマンHC)も今日同じようなことを言っていました。「バスケットができていることは当たり前ではない。多くの人の支えがあってプレーできていることを忘れてはいけない」と。

他にも、「同期同士の関係性。言いたいことは絶対に言うようにしなさい」とか、「人のせいにしない」とか、学んだことは数知れません。

東海大学は選ばれた人しか入れないところではあるのですが、本当に人として成長できる場です。みんな東海大学に行ってほしいと思うくらいすばらしい、日本一のチームだと、年間ずっと思いながら過ごしてきました。

「シーホース三河に来て、コート内外で、よかった事と困った事があればぜひ教えてください。」

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