Wリーグレジェンドから韓国リーグの選手まで。見どころ満載のWリーグオールスターがGWに愛知で開催!
年々パワーアップする、選手による「仕込み」演出に注目!
第25回Wリーグ(2023-24シーズン)は、富士通レッドウェーブの16年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。愛知のチームではデンソーアイリスが準優勝。富士通とのプレーオフ・ファイナルでは持ち味をいかんなく発揮し、激闘を演じた。
この熱い戦いを見届けようと、4月14日(日)のファイナル第2戦には、武蔵野の森総合スポーツプラザに多くの観客が集まり、7168名というWリーグ最多入場者数を更新した。
だが、このファイナルをもって今シーズンのWリーグが終了したわけではない。シーズンを締めくくる大きなイベント、『春日井製菓 presents Wリーグオールスター 2023-2024 in愛知』が待っているのだ。しかも今年は、愛知県での開催となる。
2016年、13年ぶりに復活したWリーグオールスターは新潟県長岡市で開催。翌年も同じアオーレ長岡で行われ、それ以降は大田区総合体育館、アリーナ立川立飛、国立代々木競技場、有明アリーナとすべて東京で開催されてきた(2020-21シーズンは新型コロナウイルス感染症拡大のため中止)。
しかし、そもそもWリーグでは愛知県を拠点としているチームは多く、現時点で14チーム中5チームを占めている。加えて、愛知県はミニバスから中学、高校、大学とバスケットが盛んで、名門・桜花学園高校の卒業生など、愛知県にゆかりのある選手は多い。
そのバスケットどころともいえる愛知県でのWリーグオールスターは、5月3、4日の2日間にわたって豊田合成記念体育館ENTRIO(愛知県稲沢市)にて開催される。
Wリーグのオールスターは年々、選手たちのコート外でのパフォーマンスがパワーアップしている。選手たちによる事前の『仕込み』などもあり、コート内外で目が離せない時間が続く。

「Wリーグオールスター 2022‐2023 in 有明」の「仕込み」演出 ©︎W LEAGUE
日韓のシューターが対決する「3Pシュートコンテスト」
間近に迫ったWリーグオールスターだが、ここでは2つのイベントに目を向けてみたい。
まずは「スキルズチャレンジ」と「3Pコンテスト」。例年行なわれるコンテストだが、今年は両競技ともに1日目が予選大会、2日目が決勝戦と位置付けられている。決勝戦にはWKBL(韓国リーグ)の選手が参戦し、日韓の選手が一堂に会して優勝を争う。参加するWKBL選手は、ベテランや現役の韓国代表たちがずらり。日本でも馴染みのあるキム・ダンビ(ウリ銀行)など、そうそうたるメンバーが来日予定だ。
昨年のWリーグオールスターではじめてWKBL選手の参加が実現し(このときは若手選手)、試合などを行なった。今年の1月には、Wリーグの選手が訪韓しWKBLのオールスターに参加している。
WKBLのオールスターでは、Wリーグの各チームから1名ずつが派遣された計14名がWKBLの若手選手との試合(10分×2)をしただけでなく、3選手が3Pコンテストに出場。三菱電機コアラーズの笠置晴菜がWKBLの強敵たちをなぎ倒し、優勝を飾ったのだ。

WKBLオールスターの3Pコンテストで優勝した笠置晴菜選手 ©︎W LEAGUE
今回、3Pコンテストに出場するWKBL選手の中には韓国代表のカン・イスル(KBスターズ)の名前もある。イスルはWKBLオールスターの3Pコンテストで3連覇中だったが、今年は笠置にその座を譲ることとなった。今回のWリーグオールスターではイスルが王座奪還に挑むという形となるわけだ。そう考えると、WKBLのスターたちを迎え入れてのコンテストの行方が実に気になる。
Wリーグ25周年を記念して、レジェンドが集結
そしてもう一つの注目イベントはWリーグの25周年を記念して開催される「GREATEST25 オールスターゲーム」。25年の歴史の中でWリーグを盛り上げ、貢献したプレイヤー25名を選出する『GREATEST25 ~25years 25players~』において選ばれた25名が試合をするというもの。第1回Wリーグ以降で在籍していた選手が該当するが、浜口典子(ENEOSサンフラワーズ→アイシンウィングス)、永田睦子(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)といった日本代表としても活躍した懐かしい名前が並ぶ。もちろん、髙田真希(デンソー)、渡嘉敷来夢(ENEOS)、町田瑠唯(富士通)ら10名の現役選手も選出されている。
OGと現役とが一緒になって試合をする。しかも、全員がWリーグを大いに盛り上げたレジェンドたちばかりなのだから、観る側にとっては一瞬たりとも気が抜けない。浜口と渡嘉敷のツインタワーや髙田と永田のスコアラーコンビが実現するのか?と、考えるだけでワクワクする。

左)永田睦子さん、右)髙田真希選手 ©︎W LEAGUE
さらに、この試合には先に挙げたWKBL選手たちの参戦も予定されている。かつて国の代表選手として戦った仲である選手たちの再会は、胸が熱くなるシーンとなるだろう。
何度も言うように、今年のWリーグオールスターは愛知開催。2日目のオールスター本戦はテレビ愛知にて中継があり(愛知県とその周辺エリアでの放送)、バスケットLIVEでは2日間ともに配信が予定されている。シーズンのトリを務める一大イベントは、笑顔に包まれる2日間となるに違いない。
(文:田島早苗)