「NBAのような雰囲気」「入った瞬間鳥肌がたった」名古屋D、アジア最大級のIGアリーナを本拠地に
アジアNo.1アリーナを目指して2025年夏に開業予定の「IGアリーナ」の内部が6月16日初公開され、名古屋ダイヤモンドドルフィンズが2025-26シーズンよりホームアリーナとして利用する合意書が正式に交わされた。
名古屋城を臨む名城公園の一角に位置するIGアリーナは、国立競技場などを手がけた世界的建築家の隈研吾氏による木材を多用した温かみのあるデザインが特徴。
今回、初めて公開された内部は、天井高が約30mと迫力満点。同じ最大収容人数17,000人の横浜アリーナよりも10m高い。その一方で、コートと観客席の距離が近いのも魅力だ。
さらに「ホスピタリティの充実と最新のICT技術の活用により、スポーツとコンサートにおける素晴らしい観戦・鑑賞体験を提供する」(株式会社愛知国際アリーナ 鷺徳次代表取締役社長)という。

ライブ・コンサート開催時は、こちら側にステージが設置される
メインアリーナの観客席は、スポーツ観戦に適したオーバル(楕円)型と、音楽ライブなど適した馬蹄型を組み合わせた「ハイブリッドオーバル型」 を採用。17,000人(立ち見席含む)の最大収容人数を誇る。
Bリーグ開催時(スポーツモード)は、1階に可動式の観客席が5000席設置され、コートを360度ぐるりと取り囲む。2階席は4000席。3階はVIPフロアで約40室(1000席)が設けられる。さらに4階と5階あわせて5000席、合計約15,000席とBリーグクラブのホームアリーナとしては国内最大となる。
名古屋Dの山下雄樹代表取締役社長は「IGアリーナの『グローバル』『スマート』『コミュニティ』というコンセプトは、『名古屋のシンボルとなる』という当社の掲げる経営理念と合致する。互いに価値を高めていけることに高揚感を抱いている。IGアリーナを満員に埋め尽くし、年間チャンピオンをここIGアリーナで達成する日に向けて精進していきたい」とコメント。
中東泰斗選手は「NBAのような雰囲気がある、夢のようなアリーナでプレーできるのが待ち遠しくてたまりません。
チャンピオンシップのファイナル(横浜アリーナ)級の観客の前で毎回ホームゲームができるのは本当に嬉しい。僕たちの熱いプレーで、このアリーナを満員にできることを目指したい。
また、来シーズンはドルフィンズアリーナで試合をする最後のシーズンになる。僕としては10年間お世話になったアリーナなので、1試合1試合噛み締めながら試合をしたい」と決意を新たにしていた。
佐藤卓磨選手は「足を踏み入れた時、満員になったこの会場で自分たちがプレーしている姿を想像して、鳥肌が立ちました。アジアNO.1の素晴らしいアリーナに見合ったチームになれるよう、それまでにしっかりと名古屋の皆さんを巻き込んでいきたい。
ここ2、3年、沖縄や佐賀、群馬にアリーナができて、Bリーガーがそこでプレーするのを楽しみにしている。IGアリーナができれば、きっと多くのBリーガーがここでプレーしたいと思うようになると思う。僕たちバスケ選手は小さい頃からこのような大きなアリーナでプレーすることが夢なので、こんなに嬉しいことはない」と目を輝かせた。