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【名古屋D】 #14佐藤卓磨 選手 「選手が入れ替わっても残り続ける文化を作るために、『主語』を変えた」

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 佐藤卓磨選手インタビュー

 

―今シーズン、ここまでを振り返りをお願いします。

佐藤:最初はチームとして目指しているバスケができていなかったのですが、11月のバイウィーク以降は上位チームとの試合が続いた中でも手応えを感じる試合ができていました。中地区はレベルが高いということもあり、いまだ厳しい状況が続いていますが、いい方向に向かっていると感じています。

これまでのシーズンを見ても、地区で1位になったチームがリーグ優勝するとは限りません。ワイルドカードに滑り込んだチームが勢いに乗って優勝するということはよくあることなので、チャンピオンシップ(CS)に出ることさえできれば、ドルフィンズが力あるチームだと証明できると考えています。まずはそのラインに到達できるように、コーチが求めることを全員が表現できるようにすることです。そうすれば、もっと勝ちにつなげられると思っています。

 

―今シーズンは選手が多く入れ替わったことが影響したと思います。佐藤選手も昨シーズン、ある程度出来上がっているチームに加わるという経験をされましたが、難しさを感じましたか。

佐藤:僕はショーン・デニスHCとは滋賀で3シーズン一緒にやっていたのですが、それでも難しかったですね。ドルフィンズは勝つことを求められているチームですし、既に関係性ができている中に入ることに僕自身もプレッシャーを感じていたのですが、中地区優勝という結果を出すことができて自信になりました。

いまここにいるメンバーは強い組織を作るために集められています。だから、必ずここから修正できるし、個人的にはそこまで悲観はしていません。

今シーズンはメンバーが大きく変わりましたが、そこを言い訳にしてはいけないし、(宇都宮)ブレックスや(琉球ゴールデン)キングスなど強豪と呼ばれるチームは選手が入れ替わっても残り続けるものがある。「そういう文化を作っていきたいね」と昨シーズンもずっと話していたので、そこをぶらしちゃいけない。

だから、今シーズンの途中で、「新加入という言い方をやめよう」という話をしたんですよ。ミーティングでも「昨シーズンはこうだった」とか比較することもやめて、「今年の俺たちは」「今シーズンのドルフィンズは」と主語を変えました。そこからチームが噛み合ってきたなと感じています。

 

―確かに、言葉は大事ですね。それはどなたが言い始めたのですか?

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