愛知野球通信+

冬の練習訪問⑰ 岡崎工科 編 “監督の周りに人が集まる理由”

冬の練習訪問の17弾として岡崎工科にお邪魔してきました。

岡崎工科は2020年の独自大会でベスト4。秋・春の県大会は4季連続出場中。公立高校の中では常に安定して上位の成績を残しています。

監督は平松忠親監督。キャリアは長く豊川工業で6年、豊田工業で12年、岡崎工科で5年と監督を歴任し、それぞれのチームを強豪校に育て上げ、公立の名監督として一目置かれる存在。
そんな平松監督の岡崎工科での取り組み、これまでの監督経験のお話、春、夏に向けての話などを伺っていきました。

2023年夏

〇12-0中村(5回コールド)
5-4松蔭(延長10回タイブレーク)
●3-4向陽

2023年夏、松蔭をタイブレークで振り切って勝利。

新チーム後のチーム成績

1次
〇5-2知立東
●2-4西尾(延長11回タイブレーク)
〇12-1知立

2次
〇8-3科技高豊田
〇7-5岡崎城西

県大会
〇5X-4東海南
●0-10誉(6回コールド)

全三河大会
〇6-4小坂井
〇6X-5安城
●2-4豊橋商
〇7X-6三好

〇岡崎工科の練習環境・チーム状況について

現在部員は2年生が28名、1年生が13名、マネージャーが1名。計42名となっており、公立高校としては大所帯といっていい人数で活動中。
スタッフは外部スタッフも含めて8名。常時スタッフは5名いて、選手にアドバイスを送っています。

公立高校としては多くの部員で活動中

グランドはほぼ野球部の専用として使えるとのことで、環境としては私学に引けを取らない中、選手は練習や試合に励んでいます。
「環境は恵まれていますね。今は少子化で、工業系の高校の人気が低下しており、うちを含めてほとんどの工業高校が定員割れを起こしています。そんな中で野球部にはこれだけ人が集まってくれているのはありがたい」と平松監督。

立派なグランド

練習は平日が16時から19時まで。週1回の火曜日が積極的休養日となっています。土日は実戦を中心に行い、月曜日は試合の振り返りやミーティングで反省点を洗い出しして、火曜日は積極的休養日、水曜日から平日練習となっていくサイクルです。

朝練は自由となっており、資格試験など学業でやるべきことがある時はそちらを優先。強制はしない形。
その他、年に3回は休みを自分で設定していいそうで、これは豊田工業の頃から行っていたとのこと。

また朝の登校ボランティアを実施。2つの小学校の学区にて、月~金曜日の毎日、選手たちは交代で朝の小学生の登校をサポート。
「この高校に赴任する前から野球部による登校ボランティアそのものは行われていました。しかし期間が決まっていたり、不定期だったりという状態。それを制度化して毎日行う形に。こうやって積極的に地域へ関わることで、野球部も応援してもらえるし、選手もそのことを実感できる。実際にボランティアをする姿をみて野球部に入った選手もいると聞いています」。これは素晴らしい活動ですよね。

練習の様子を見つめる平松監督

〇冬トレのテーマは“自信をつけること”

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