愛知野球通信+

新基準バットについて、現時点(2024年3月)での意見や対策をまとめました。

高校野球も練習試合が3月2日から解禁となり、3月18日から選抜がスタート。愛知県では地区予選が20日から行われます。
この春の大きなトピックとしては、バットが新基準のものに変わるということ。

新基準のバットは反発係数を抑え、ピッチャーなどの安全を図るのが目的で導入されます。
木製バットに近い性能となり、飛距離では5m~10mくらい落ちるという声が出ています。また実寸で3mm細くなったので、その影響も言われています。

この冬に色々な学校を回り、その影響や対策を伺ってきました。それと練習試合の解禁での印象やコメントを合わせて、新基準バットによってどうなっていくかの参考にしていただければとコラムにいたしました。

まず大前提として「飛ばなくなった」これは共通の声でした。そしてもう一つ「芯に当たればちゃんと飛ぶ」これも良く聞かれた言葉でした。

〇新基準バット対策

①スイングを強化してカバー

最も多かったのがこれでした。特に対策をしていないというチームもありましたが、結局は木のバットやマスコットバットを使用して、芯に当てることを心掛けるということは行っていて、強い打球を打つという部分は同じ。

名経大市邨 後藤祐貴監督:「小技やバントではなくパワーで補いたい。当てにいくスイングではヒットにならない」

刈谷 森藤秀幸監督:「飛ばないバットでも飛ぶように選手を成長させる。機動力やバントも必要だと思うが、私学4強に勝つにはパワーも必要」

誉 矢幡真也監督:「飛ばないと言っても金属。違いはないと考えこれまで通りのスイング強化を図る。バットに関係がないくらい選手が成長すればいい。ウチのチームはそれだけの機器はそろっている」

ホームランは意外と出る

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