愛知野球通信+

「今年の三重県の高校野球・大学野球を語る」たまえパパ(宮門寛和氏)・コウ野球対談

今回は愛知野球通信plusの“プラス”の部分、三重県の高校野球、大学野球を特集したいと思います。三重県でX(旧ツイッター)やインスタグラムで活動され、多くの選手や関係者からも慕われている「たまえパパ」こと宮門寛和さんと対談を行いました。今年の注目選手やこれから出てくるチームなどをお聞きしています。
今年の三重県を知るにはこれを読めば大丈夫という情報が詰まった対談になっているので、お楽しみくださいませ。

(写真は宮門寛和氏提供)

〇今年の三重県の高校の中心は?

コウ:それでは、2024年の三重県について色々伺ってまいります。宮門さんよろしくお願いします。

宮門:よろしくお願いします。

コウ:早速ですが、三重県の高校野球について、先日ライターの尾関雄一朗さんと対談をした際に今年の三重は混戦というより乱戦になりそう、という意見になったのですが、宮門さんはどうお感じですか?

宮門:私も同じ意見です。選抜には宇治山田商が出ますが絶対の存在ではないですし・・・。

コウ:その宇治山田商のことから伺います。宮門さんから見て、宇治山田商はどんなチームだと思いますか?

宮門:宇治山田商は勝負強かったんですよね。最初バッティングは全然だったんですが、戦っていく中で日替わりヒーローが出た。秋は村田治樹監督もびっくりしたとおっしゃっていた。投手も中村帆高投手(3年)がほとんど投げられなかったですし・・・。

コウ:本来は中村投手がエースですか?

中村帆高投手(宇治山田商・3年)

宮門:エースですね。持っているものは彼が一番いいし、球速も速い。MAXは140kmを超えていますし。

コウ:秋季県大会で見た時は田中燿大投手(3年)と加古真大投手(2年)の継投で戦っていました。

田中燿大投手(宇治山田商・3年)

宮門:試合を作れるのはあの2人ですね。そんなにスピードはないんですが、加古投手はボールが動いているみたいで相手が打ちにくそうにする。ただ、選抜で戦うとなると中村投手に期待したいのですが、波が激しいタイプで。

コウ:愛知ピックアップと三重ピックアップの試合では素晴らしかったですよね。

宮門:あの時は過去一の出来だったと思います。あれが選抜で出てくれれば。あと2年生で植田倖大投手というのがいるんですが、素質はすごいと評判になっていて。昨夏に140km半ばを出していました。高校に入ってから投手をやったので経験の浅さからこちらも好不調の波が激しいんですが、出てきてほしい逸材です。

コウ:選抜の初戦の相手が東海大福岡。どんなチームでしょうか?

宮門:それが分からないです(笑)。自分たちの力を出せば勝負にはなると思うのですが・・・。

コウ:ロースコアでいって接戦を拾うという感じでしょうか?正直新聞などのランク付けでCランクがほとんどだったけど、そこまでは弱くないかな、と思うんですが。

宮門:東海大会ではあれだけやれましたからね。ただ、地区予選を見た時は妥当というか、高い評価は出来なかった。だからCにもなれるしBにもなれる。そんなチーム。

コウ:16年ぶりの選抜。まずは初戦を勝ってほしいですね。三重県で続いて名前を挙げるチームとなりますと・・・。

宮門:三重県で野球を見ている人たちの本命は津田学園と言われていますね。中村駿亮投手(3年)がいて。今140中盤くらい投げている。面白い話があって、宇治山田商の中村帆高投手と鳥羽東中学で同級生らしいんですよね。

中村駿亮投手(津田学園・3年)

コウ:へー。

宮門:同じ中村でも血縁関係はないとのこと(笑)。ただ中学は一緒でもプレーを一緒にしたことないらしくて。帆高(宇治山田商)が軟式でやっていて、駿亮(津田学園)が硬式をやっていた。中村駿亮投手が三重県ナンバーワンピッチャーかな、とは思っています。ただちょっと波が激しいんですよね。

コウ:なるほど。まだ見たことがないのでどこかでチェックしたいです。野手で注目となると神村学園伊賀寺井広大選手(3年)でしょうか?

宮門:ドラフト的に注目となるとそうですね。寺井選手は1年生の時は目立たなかったんですよ。それが一冬越えて見に行った時にめちゃめちゃ身体がでかくなっていて。その上ですごい打球を打つようになっていた。それで尾関さんにすぐに連絡してお伝えしました。また一冬越してすごいことになっているかな、と期待しています。新基準バットで120mくらいある大きなフェンスを越したとか聞きましたし。

寺井広大選手(神村学園伊賀・3年)

コウ:秋は神村学園伊賀が津田学園に勝っているんですね。秋が始まる前は津田学園の評価が高かったのですか?

宮門:そうですね。

コウ:三重高校は?

(残り 5359文字/全文: 7532文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ