愛知野球通信+

大垣日大-中京大中京 観戦記(2024年秋季東海大会)

10月20日にちゅ~るスタジアム清水で行われた大垣日大-中京大中京の観戦記です。
大垣日大は岐阜県で優勝して東海大会に出場を決めました。1年生左腕、谷之口投手を中心に固い守備で失点を抑え、チャンスを確実にものにする力を持っていました。中京大中京も勝つのは簡単じゃないかなと戦前は思っていましたが、やはり接戦になりました。

大垣日大
0020000001|3 H5 E1
2000000000|2 H4 E2
中京大中京
(延長10回タイブレーク)

大垣日大
谷之口(1)-西河

中京大中京
木村(10)、田中太(1)-中村

投手成績
大垣日大
谷之口翔琉 10回 120球 被安打4 四死球3 三振5 失点2

中京大中京
木村颯汰(2年) 2回2/3 39球 被安打4 死球1 三振1 失点2

田中太久哉 7回1/3 70球 被安打1 四球1 三振1 失点1(自責点0)

(出場選手)

大垣日大
8山口 4山崎 9貝原 2西河 7舩橋(13)→7野原(7) 3藤野 1谷之口 5大橋 6片野

中京大中京
7村上→R井戸(14)→7三宅(17) 8淀川 5岡部 3牧村 9荻田(18)→H澤野(9)→9 2中村→R萩坂(16) 6田中大 1木村(10)→1田中太(1) 4加藤

(試合経過)

1回裏、1死2,3塁から4番牧村がレフト線へ落ちる2点タイムリー。中京大中京が先制。2-0
3回表、1死1,3塁から3番貝原の1ゴロの間に1点。1死1,2塁でピッチャー交代、田中太。5番舩橋のところでワイルドピッチとなり審判にもあたって大きく逸れる中、2塁ランナーが生還。2-2の同点。
8回裏、先頭の村上が四球。代走に井戸。2番淀川の3-1からエンドランを仕掛けるもファール。フルカウントからランナースタートするもバッターは見逃し三振でランナーも刺されて三振ゲッツー。勝負をかけるも実らず。
延長タイブレークに突入。
10回表、無死1,2塁から8番大橋が送って1死2,3塁。9番片野の初球をきれいにスクイズを決めて大垣日大が1点勝ち越し。3-2
10回裏、無死1,2塁から8番田中太がカウント1-1からバントを空振り。2塁ランナーが飛び出してしまいタッチアウト。結局田中太は打っていき遊ゴロ併殺打に倒れ試合終了。大垣日大が延長タイブレークを制しベスト4進出を決めました。

総評

中京大中京は初回に相手のミスも出てチャンスを作って、4番牧村選手のややラッキーな当たりで2点タイムリーとなり先制。さらに荻田選手もヒットを放ち、中村選手が送って、さらに追加点というところで1本が出ていたらまた違ったと思いますが・・・。

2回以降に立ち直った谷之口投手からチャンスらしいチャンスが作れず。8回裏は勝負をかけにいったのですが、エンドランがはまらず。

1点が重い試合になりましたが、谷之口投手がよかったとしか言いようがないかなという試合。タイブレークも1点は仕方ないという姿勢は悪くなかったと思いますが・・・。

3回表にワイルドピッチで2塁ランナーを返したのがもったいなかったですが、審判に当たったという不運も重なりましたし、仕方ないですね。

打撃の形はよくなっていましたし、やはりしっかりと振ってプレッシャーを与えるような野球をしてほしいなと思います。

ピッチャー陣は宮内投手が登板無し。彼が使えればもっと継投も楽になるでしょうから、ここから更なる成長を期待したいです。

大垣日大は結構足を使ってプレッシャーを与えました。3回も内野ゴロの間の1点とワイルドピッチで2塁から生還。抜け目ないプレーが目立ちました。

1番の山口選手が当たっていて、3安打1エラーで全打席出塁。それもあって、10回表は中京大中京も満塁策を捨てて、1点はいいよという形を取った。しっかりとスクイズを決めた攻撃も含めて、チャンスを生かす野球がお見事でしたね。

大垣日大は岐阜第一との準決勝なので、事実上、選抜を懸けた一戦になりそう。

県大会では大垣日大が勝利していますが、どういう戦いになるか楽しみです。

ピックアップ選手

大垣日大 谷之口 翔琉 投手(1年)

初回にエラー絡みで2点を取られるも、そこからは落ち着いて投球して、2回以降は1安打ピッチング。中京大中京打線を完璧に抑えました。四球で崩れないですし、相手を攻めるコントロールがある。楽しみな左腕です。

大垣日大 山口 誠之助 外野手(2年)

1番センターで出場。3安打1エラーで出塁。盗塁も2つ決めて足もアピール。打撃が好調だったので、10回表は中京大中京も警戒して1点はいいよという形に。ネクストでプレッシャーを与えました。

大垣日大 片野 瑛敬 内野手(2年)

9番ショートで出場。10回表に1死2,3塁からきれいに初球でスクイズを決めました。守備でも安定感をみせました。

中京大中京 田中 大晴 投手(2年)

3回2死1,2塁でマウンドへ。初球のワイルドピッチで同点にされましたが、そこからは1安打ピッチング。田中投手としては文句なしの投球でした。

中京大中京 牧村 典明 内野手(2年)

4番ファーストで出場。初回にうまく合わせてレフト線に落ちる2点タイムリーを放つ。

中京大中京 村上 颯 外野手(2年)

1番レフトで出場。初回に先頭で出てチャンスメイク。8回にも先頭で四球を選んでチャンスを作りました。

中京大中京 高橋源一郎 監督談話

(残り 789文字/全文: 2910文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ