中京大中京-至学館 観戦記(2024年愛知県1年生大会決勝戦)
11月17日に刈谷球場で行われた1年生大会、中京大中京-至学館の決勝戦の観戦記です。
秋季県大会の決勝戦と同じカードになりました。1年生同士ではどうなるか注目して観戦しました。
中京大中京
000001001|2 H9 E2
20000021X|5 H7 E2
至学館
中京大中京
安藤(1)、太田(10)、大須賀(11)、荻田(9)-杉原
至学館
加藤(3)、磯村(1)-井口
投手成績
中京大中京
安藤歩叶 4回 78球 被安打3 四死球5 三振1 失点2
太田匠哉(1年) 1回 13球 被安打0 四球0 三振1 失点0
大須賀琉季 1回 20球 被安打1 四球1 三振1 失点0
荻田翔惺(1年) 2回 39球 被安打4 四球3 三振1 失点3
至学館
加藤嶺乙(1年) 5回0/3 75球 被安打6 四球0 三振6 失点1
磯村怜穏 4回 50球 被安打3 四球0 三振0 失点1
(出場選手)
中京大中京
8石本(7)→9 7津末(15) 5渡邊 9荻田(8)→1 3臼井→H片桐(14) 2杉原→H永井(19) 6森(18)→H佐野(16) 1安藤→1太田→1大須賀→R古堅→9 4佐藤→H外園(17)
至学館
6武藤 8西川 7長屋 2井口 4服部 3森(12)→3上田(13)→1磯村(1) 1加藤(3)→3 9佐藤(19)→H村井(5)→5→5西村(14) 5大林(15)→9浦野(9)
(試合経過)
1回裏、無死1,3塁から3番長屋の2ゴロゲッツー崩れの間に1点。1死1,3塁から5番服部のセーフティスクイズが成功。至学館が2点を先制。2-0
5回裏、ピッチャー交代、太田。
6回表、無死1,3塁から3番渡邊がタイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、磯村。2-1
6回裏、ピッチャー交代、大須賀。
7回裏、ピッチャー交代、荻田。無死満塁から3番長屋が押し出し四球。4番井口が犠牲フライ。至学館が2点追加。4-1
8回裏、2死1,3塁から2番西川がタイムリー。3番長屋のヒットで2塁ランナーがホームを狙うもタッチアウト。5-1
9回表、2死3塁から8番古堅がタイムリー。5-2
至学館が勝って1年生大会初優勝を飾りました。
総評
至学館の強さが目立った試合でした。
ただ、打球が速いとか、そういう強さではなく、とにかく点の取り方が上手い。
この試合でもタイムリーは5点目だけ。そこまでは、内野ゴロゲッツー崩れ、セーフティスクイズ、押し出し四球、犠牲フライ。
すべてバリエーションが違うところもさすが。初回から足も使いましたし、バントも上手く作戦として使う。1年生チームでこれだけやれるというのもすごいなと思います。
もちろん、秋は1年生が多く試合に出ていて、経験が豊富というのもあるのですが、それで秋季大会も優勝しているわけで。
至学館時代が来るかもとすら思える試合でした。これで秋の優勝の立役者の尾崎投手を使っていないという。
選抜に選ばれるかは分かりませんが、選ばれたらこの冬の成長で更に期待したいです。
中京大中京は投手陣の四死球が多かった。全体で9つ。それに足を絡められてなかなかペースがつかめませんでした。唯一のチャンスは6回表、1点差に迫り無死2,3塁。ここで変わった磯村投手のまっすぐを捉えきれずにフライ3つで凡退。至学館とは点の取り方の差が出てしまいました。
中京大中京の今日の試合くらいが1年生の野球の質なのかなと感じます。至学館がすごく高かったんだろうなと。
個別でいい選手は多いですし、投手陣の球は速かった。こういう選手たちがここからどう伸びるか。そこも楽しみにしたいと思います。
表彰式の様子
ピックアップ選手
中京大中京 渡邊 竜源 内野手(1年)
3番サードで出場。2安打のマルチで広角に打てる打撃が光る。
中京大中京 石本 侃大 外野手(1年)
1番センターで出場。途中からライト。6回表に先頭で2ベースを放ち、チャンスメイク。足の速さも目立ちます。
中京大中京 安藤 歩叶 投手(1年)
先発して4回を2失点。四死球が多くばらつきが少しありました。MAXは137km/h。安定感は本来ありそうな投手。
中京大中京 大須賀 琉季 投手(1年)
投げっぷりがいいタイプの右腕でMAX136km/hでしたがそれ以上に感じる球威がありました。フォームが安定したらもっといい投手になりそう。
中京大中京 佐藤 類 内野手(1年)
9番セカンドで出場。ヒットは無かったものの右打者で1塁駆け抜けが4.25秒とスピードが光りました。
至学館 西川 一咲 外野手(1年)
2番センターで出場。2安打のマルチで8回にはチーム唯一のタイムリーを放つ。四球、犠打エラーでも出塁してラッキーボーイでした。
至学館 磯村 怜穏 投手(1年)
6回表、1点リードの無死2,3塁でマウンドへ。変化球でカウントを取ってまっすぐを詰まらせる。綺麗なまっすぐで手元で力がある印相でした。
至学館 武藤 駿輝 内野手(1年)
1番ショートで出場。安定した守備も光る選手。2安打、3四球と全打席で出塁。初回の2番打者のところで盗塁も決めて、先制点につなげました。
至学館井口主将、磯村投手の談話
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