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東海地区大学・社会人有望選手特集⑤ 中京大 高木快大投手 “日本一とドラフト1位。キャプテンとして『完全試合男』として頂点を目指して挑む1年”

中京大の今回取材した4人の中で、最もNPBに近い存在なのが高木快大(はやと)投手

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昨年は大学3年ながら大学日本代表に選ばれ、春から夏にかけてフル回転をしました。

秋のリーグ戦ではその疲れに苦しみながらも、リーグ戦の中で153km/hをマークして、スピード面で成長を見せます。

昨年春にパーフェクトを達成して、『完全試合男』として迎えるドラフトイヤー。

出身の栄徳高校からはまだNPB入りが無く、その部分でも初が期待される。

キャプテンも任され日本一とドラフト1位。どちらも目指す1年に向けて話を伺いました。

中京大 高木快大 投手

〇完全試合について

高木投手と言えば“完全試合”。2024年4月6日の愛知大学リーグ開幕戦、名城大との試合で達成された大記録はリーグとして59年ぶり3回目の快挙だった。

実はその日は実感がなかったというか、完封して勝ったくらいのうれしさだったとか。「春リーグの開幕戦。1試合勝っただけでは勝ち点が取れない。昨年秋優勝チームの名城大を倒しての記録で、うれしかったが優勝を目指す上ではまず1勝という意識でした。次の日に新聞で大きく取り上げられて徐々に実感が湧いてきた感じでした」としみじみと語る。

ノーヒットノーランや完全試合と言えば、野手は声をかけてこないと聞きます。当日の様子を伺うと「自分では5回くらいから完全試合だなと気づいて意識し始めました。ただ、試合も0-0で7回まで行く試合でしたし、まずは勝つことに集中していたので、8回まではそんなにドキドキもしなかった。ただ、野手は誰一人何も言ってきませんでした(笑)。本当にこういう風になるんだなと。気を使ってくれているのは分かりました」と振り返る。

「今思えばすごいことしたんだな、と思いますね。自慢出来ますし」と笑顔をみせた。

〇日本代表選考の思い出

昨年の春には大学日本代表に選ばれて、ヨーロッパを転戦。主戦投手として登板し、貴重な経験を得た。

代表合宿の時の様子はどうだったのか。「日本代表というものが人生で初めてでしたし、周りには報道等で名前を聞いたことある選手ばかり。一緒に野球をやれることが貴重な経験だと思って合宿に参加していました」。

緊張感はすごかったという。「やはりみんな代表にはなりたいと思っていますし、選考合宿中はずっとピリピリしていました」と当時の心境を振り返る。

発表前の手ごたえはなかったという。「自分は駄目だと思っていました(笑)。その場で発表は無くて、合宿が解散したあとネット等で発表される形。帰りは愛工大の中村優斗さん(現ヤクルト)と一緒だったのですが、友達からLINEで『おめでとう』と来て、それで慌ててスマホで調べたら2人とも合格していた。新幹線に乗る前のホームでしたが、2人で抱き合いました(笑)」。

〇栄徳での思い出

栄徳時代の高木快大投手

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