横一線のクローザー争い。元守護神・増田達至は復活するか?キャンプで異例の投げ込みをする理由。【2024年春季キャンプコラム】
本当に横一線なんだろうな。
ブルペンで投げ込む、リリーバー陣たちの姿を見て、そんなことを思った。
FA移籍の人的補償により甲斐野央が加入したことにより激戦となった守護神の座。今は「空位」と呼べるもので、たくさんの投手がしのぎを削っている。
昨季21試合に登板し防御率1.52とキャリアハイを記録した田村伊知郎、育成から這い上がりプロ初ホールド初セーブをマークした豆田泰志、鉄腕・平井克典、そして、最年長の増田達至だ。
その中でもやはり気になるのは増田だ。昨季は40試合に登板するも、4勝4敗19セーブ、防御率5、45と苦しんだ。好調時のボールが長く続かない時があり、かつての「絶対的クローザー」ではなくなっている。
「ここ数年、良い成績は出ていないかなと思うんで、ちょっと頑張らせてあげたいなと思います。僕が楽天の時に見ていた印象もあるし、自分が感じてるところもあるやろうし。ちょっと気にはしてました」。
そう語るのは6年ぶりに古巣に復帰した捕手・炭谷銀仁朗だ。
かつて、バッテリーを組んだ炭谷は増田をよく知る捕手の一人だ。年齢は1学年しか変わらない。「増のいいところは良い意味で、次の日まで引きずらんところ」とリリーバー向きの性格だと話していたものだが、今年で36歳のベテラン捕手の存在は「増田再生」のキーになるかもしれない。
「キャンプに入って受けともらって、以前に炭谷さんがいた時のボールと今のボールの違いの話をしてもらいました。ボールの質であったり球威などをもう1回見直そうという話をしました」。
このキャンプのブルペンではコンビを組むことがあり、そんな話があったと増田は話している。
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