マスク幻想を信奉する医療業界に喝を入れてきた—マスク・ファシズム[21]-(松沢呉一)
「またも「マスクをしてください」と注意されました—マスク・ファシズム[20]」の続きです。
病院はまだ暇そう
病院に行かなくなった人が多いって言われているじゃないですか。一昨日行った病院も人が少なくて、予約もせずにいきなり行ったのに、診察もレントゲンもリハビリもスムーズでした。
医者はこう聞きます。
「座骨神経痛ではない可能性がないわけではないですけど、血液検査はやっているでしょ」
「区から健康診断の案内が来ているでしょ」
「来てますね、でっかい封筒で」
「無視ですか」
「無視です」
「ひどいな。こんな時期なので、健康診断もやったらどうですか」
と言われて、一昨日に続いて昨日も行ってきました。
「最近暇なので、明日も来てよ」とキャバクラで言われたようなものです。あるいは、どっかの公園で知り合った子どもらと遊んだあと、帰り際に「次はいつ来るの? 明日もおいでよ」と言われたようなものです。
こういうことを言われると、自分が求められているような気がして行ってしまうんですよ。コロナ倒産している医療機関もありますからね。
※東京都医師会のポスター
マスクと防寒具
その病院は個人病院ですが、そこそこ大きくて、受付にはアクリル板があって、最初に体温を計り、アルコールも何カ所かに設置されているのですが、フェイスシールドは誰もつけてませんでした。私は整形外科でしたが、内科もありますから、咳をしている人も来院すると思うんですよね。
壁に東京都医師会のポスターが貼られていて(上の図版)、「飛沫を浴びそうな時はゴーグルやフェイスシールドで目を守る」と書かれているのに、誰もしていないとはどういうことかと。患者がマスクをしていれば咳をしたって飛沫は飛ばないわけですが、それにしてもフェイスシールドをした方がいいのではないかと促すために、昨日はフェイスシールドをしていくことにしました。注意されても仕方がないとは言え、フェイスシールドもしていないレントゲン技師に注意されたのが悔しいし。
そういえば最近はフェイスシールドを外でしている人をめっきり見なくなりました。マスク率も上がってます。
秋頃には気分が緩んでマスクをしていない人も増えていたのですが、今は100人中1人か2人です。住宅街だと少しだけ増えますが、それでも3人か4人。マスクを下げている人を入れても10人には達しない。
街をパトロールしながらよく数えているのですが、深夜の住宅街では人と出会わないので、100人数えるのが困難で、よく挫折しています。
これはマスクファシズムが浸透したということもありつつ、寒いからでしょう。マスクがあると少し暖かい。フェイスシールドだと防寒機能はほとんどない。でも、冬はヒモタイプのマスクは耳がいよいよ痛いです。耳は痛いは足は痺れているわ。深夜のパトロール中はマスクをしていないですけど。
防寒だったらマスクより耳も隠せるマフラーの方がいい。マフラーは緩んできてしまうので、ネックウォーマーで顔の下半分を覆うのがベストです。素材によっては空気が素通りなので、メガネもあんまり曇りません。ウイルスを遮断できないわけですが、安いマスクも一緒じゃ。
※フードとネックウォーマー一体型もあります。Amazonで1,980円。これとニカブとどこが違うのかって話ですわね。学校や議会のような場以外でベールを禁止するのはやっぱり行き過ぎ。
(残り 1339文字/全文: 2792文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ