松沢呉一のビバノン・ライフ

ドラスティック発足メンバーのインタビューと香港・立場新聞によるドキュメンタリー—公開本数3,000本達成[上]-(松沢呉一)

 

予定の数日遅れで3,000本達成

 

vivanon_sentence公開本数が増えたところでいいことは何もないことはわかっていても、目の前に数字が吊るされるとそれを目指してしまうものです。企業がノルマを設定するのもこの習性を利用したものであり、便宜上誰かが決めただけの年月日という制度に乗って、毎年その日がめぐってくると記念日や誕生日を祝わなければいけないような気になるのもこれと同じ。

頑張れば8月中に「ビバノン」の公開本数が3,000本に到達しそうだったので、2本更新を続けていたのですが、「人類滅亡バテ」に襲われてあっさり諦めたことはお伝えした通り

それでも9月に入って間もなく3,000本を達成しました。

3,000本達成記念で無料記事でも出そうかと思ったのですが、予めわかっていた通りに、達成したからと言って何かいいことがあるわけではない。長期で見ても、5,000本になると、今より楽になるってこともない。少しは「ビバノン」全体の1日当たりのPVが増えるかもしれないくらい。たとえば今の1割増しか2割増しになるかもしれないけれど、それで購読者が増えることもないでしょう。

こんな話を書いたところで購読者以外には意味がないので、無料記事にするのはやめました。購読者にとっても意味ないか。

それでも3,000本を契機に考えることがないではない。いつも考えていること、これまでにも書いてきたことと大差ないですが、それらを再確認することには少しは意味があるでしょう。ないかもしれないけど、私自身の意思確認です。

※本文にはなんも関係ないですが、ネイキッドロフトがあった場所。もう別の店が入ってます。カフェっぽい店です。8月に撮ったものなので、かき氷を売ってました。私もこの頃はまだバテてませんでした。

 

 

ドラスティックとは?

 

vivanon_sentenceCOVID-19の起源についての中国政府の見解の嘘やごまかしを多数発見している集団「ドラスティック」の日本初インタビューをTBSが数日前に公開してました。

 

 

 

 

ドラスティックは「匿名のネット集団」となってますが、顔を出しているんですね。これまでは顔を出していなかったようでもあって、もしかすると、これが初かもしれない。中国の刺客に狙われなければいいけれど。

ネット上の捜索なので、時間や労力がかかるだけで、原則経費は不要ですけど、闇に葬られそうだった事実を再度浮上させた彼らの貢献からすれば、莫大な報酬を得てもいい。金がからむと面倒も増えますが、ペットのレスキューは金になるのに、こういう活動に報酬がないのはなんとも切ない。フェイクじゃなければ、ペットのレスキューが悪いわけではなく、それでメシを食う人たちがいてもいいのですけどね。

報酬もないのにドラスティックが活動を続けているのはなぜか。

 

「中国は初期の症例を隠していたし、きちんとした調査に一切協力してこなかった。何が起きたのかを理解しようとすることが大事です。理解しようとしないのはクレイジーで非道徳的です」

「すべき事と逆の事をする科学者を目にした時、行動を起こさないといけないと思いました。公表される報告書では、中国の多くの矛盾点・問題点が指摘されるでしょう。データが収集できる限り調査を続けます。まだまだやめませんよ」

 

何度でも言いますが、中国は初期に隠蔽工作をしました。HIVでも隠しSARSでも隠しました。ずっと指摘されているように災害の死者数もごまかし続けている疑いがあります。

 

 

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