Colaboに不正会計があったと公言した都議は再調査の結果を先取りしたか—Colabo
暇空茜[傍流編33]-(松沢呉一)
「貧困ビジネス団体を擁護するメディア、ジャーナリスト、共産党—Colabo×暇空茜[傍流編32]」の続きです。
Colaboは不正会計をやっていたと監査委員が明言!!
今まででも十分にスピードが速くて、ついていくのが精一杯だったのですが(正確には、ついていけてない分野も多数あり)、ここに来て加速がついています。
暇空茜の調査力、発信力は衰えることなく、若草プロジェクト、BOND、ぱっぷすに対する住民監査請求も提出。カンパを使い切るべく、訴訟も積み重ねられています。
浅野文直川崎市議、川松真一朗都議らも次のステージに入っていて、目が離せない。さらには、それぞれの分野に詳しい人たちのアプローチも的確に深化しています。
誰も予想していなかったところからもColaboを追い込む発言がなされています。東京都の監査委員である都民ファーストの伊藤ゆう都議がColaboには不正会計があったと証言して話題沸騰。
すでに消しているので、SSです。
これでは不正はなかったことが明らかになったと言い張っていたColabo陣営の立場がない。
たとえば仁藤夢乃。
Colaboとしては当然の結果ですが、「違法」なことも「会計不正」もなかったことが明らかになりました。
ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。 https://t.co/SAoDySKBbK
— 仁藤夢乃 Yumeno Nito (@colabo_yumeno) January 4, 2023
報告書では、不正があったことを認定はしていないですから、消すしかなかったのでしょうが、伊藤都議は早くから不正があるとの感触を得ていながら、手続き上は再調査をして不正を確定させなければならず、報告書の段階では不正との結論を出していなかったことをうっかり忘れていたのではなかろうか。あと数日でその結論は出ますから、その先取りをしてしまったのかな。
悪質貧困ビジネス団体であることも濃厚
もう一つ大きな展開は、すでにお伝えしたように、生活保護申請の不正です。つまりは詐欺です。今月も千葉県松戸市で逮捕者がでているように、生活保護費の詐取は決して軽い罪ではない。
細部にはなお勘違い、記憶違いがあるかもしれないですが、おおむねSioさんの言っていることは事実だと私には思えます。なお詰めなければならないことはありますが、「もし本当であるなら」との枕詞をつけるのが面倒なので、以下は彼女の言っているのが事実であることを前提にして話を進めます。
生活保護費の不正受給はそれ自体あってはならないことですが、それをワケのわからないうちにSioさんにやらせたColaboはひどすぎます。演技指導した仁藤夢乃も立ち会った人物も極悪です。詐欺の主犯は彼らであり、Sioさんは利用されただけですが、Sioさんは罪悪感に苛まれて、その結果、告白に至ったんですよ。何が弱者救済だ。
彼女のここまでの告白では、「このことを口外すると、あんたが捕まるんだからね」と仁藤夢乃に脅されたわけではないようですが、罪悪感があるために話せないところに追い込まれている人たちもいるのではなかろうか。
もしSioさん同様、シェルター利用者や元職員、現職員で罪悪感のある人がいるんだったら、今すぐ本当のことを言って楽になるといい。浅野市議に連絡してもいいし、警察に出頭してもいいでしょう。
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