松沢呉一のビバノン・ライフ

沸騰する地球のどこに逃げれば安全か—日本は逃避先に適していない-(松沢呉一)

カナダの山火事は例年とは規模が違う

 

vivanon_sentence

プリゴジンの乗った飛行機が墜落したという報が流れていて気になりますが、気候変動についてちょっと面白い動画を見つけたので、今回はその話。

マウイ島の山火事は落ち着きましたが、去年ほど範囲は広くないながら、地中海沿岸でも山火事が発生していて、とくにギリシャでは1ヶ月くらい続いています。

また、カナダと、米国北部の森林地帯の山火事は例年のことですが、今年は強烈です。カナダの報道は、場所別にリアルタイムな状況を伝えているため、日本の報道の方が全体像を把握できます

4日前の報道です。

 

 

今も状況は変わっておらず、千ヶ所以上で山火事が起きています。カナダの報道では「間もなく雨が降るはずなので、それで鎮火することが期待される」とやっていて、もう神頼みです。それで一か所が鎮火したところで、すぐにまた別のところで火がつく。

マウイ島は海に囲まれているため逃げ場がなく、今も100人以上が行方不明ですけど、その分、そのうち鎮火するのに対して、カナダは際限がない。少しずつ悪化してきていたのが、今年は現時点でもこの10年の平均の6倍の森林が消失しているので、カナダの森林についてはそれこそティッピング・ポイントを超えたのかもしれない。

この番組ではティッピング・ポイントではなく、「負のスパイラル」と言ってますが、「負のスパイラル」に入ると後戻りができない。つまりはティッピング・ポイント超えをしてしまいます。

これ以外の報道ではティッピング・ポイントについても説明をするようになってきていて、局地的な現象についてはすでにさまざまなところでティッピング・ポイントを超えているとされています。

私はもう人間の能力ということを考慮した時には地球全体ティッピング・ポイントを超えていると判断しているので、何をどうしようとすでに手遅れです。

あとはどこでその日を待つか。

 

 

どこに逃げれば安全か

 

vivanon_sentence

毎年洪水になって床下浸水するような場所、毎年近くで山火事が起きて、街中煙るような場所に住み続けるのはイヤじゃないですか。洪水は年々ひどくなるので、そのうち家が流されそうだし、山火事も年々ひどくなって、そのうち家の裏が焼けそうですし。

もう気候変動による洪水、山火事、熱波、竜巻、旱魃を止めることはできないですから、あとは比較的安全な場所に移転することを考える人が出てきます。

米国ではどこが危険でどこが安全かを調べたのが以下の動画。

 

 

 

next_vivanon

(残り 1636文字/全文: 2782文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »