この夏に改めて実感したVTuberの素晴らしさとそれを破壊しようとしたYABこと藪中利樹の蛮行-(松沢呉一)
YABこと藪中利樹を許すまじ
この件で、ぶち切れました。
売れっ子サウンドエンジニアであるYABこと藪中利樹は謝罪文を出しているので、収録の際に盗撮していたこと、それをネタにしてにじさんじのVTuberたちを社員とともに笑いものにしていたこと、飲み物に薬物を入れていたことはすでに確定。
LINEの文面から、これまでにも延々と同様のことをやってきたであろうこと、また、おそらくはもっと酷いことをしてきたであろうことも推測できます。
にじさんじの運営会社であるANYCOLORはすぐさま「外部クリエイターによる当社所属ライバーの権利侵害行為等に関するご報告」を発表。
「当社とクリエイターとの間の信頼関係の基盤をも揺るがしかねない筆舌に尽くしがたい蛮行」と怒りを表明しています。刑事事件化も視野に入れている旨も記述されていますし、すでに藪中が収録に関わった動画数十本を非公開にしていますから、これだけでも多大な損害が生じており、VTuber個人とANYCOLORの損害は軽く億に達し、これらは民事訴訟で損害賠償請求することになるでしょう。
しかし、それだけでは済ませられんでしょ。
自分のやったことの意味をわからせてやるべ
この件が発覚したのは、社員がラインの文面や写真を外部に出し、受け取った人がコレコレに知らせたことが始まりです。この社員は、告発を前提に外に出したのでなく、「こんな顔をしているんだぜ」と自慢がてらネタとして出したのでしょう。
何人いるのかもわからないですが、少なくとも2名の社員はこの件を知っていて、おそらくその周辺にも一緒になって楽しんでいたのがいそうです。
私は以前から、VTuberの弱点として、家族、友人、知人がうっかり情報を漏らすことを挙げてましたが、まさか仕事上の関係者がこんなことをするとは想像だにしませんでした。情報の秘匿がどれだけ重要かわかっているはずですし、盗撮なんてしたら、自身の信頼も評価もすべて失い、仕事もすべて失うことになるのは目に見えてますから、そんなバカなことをするはずがないと信じて疑っていませんでした。
しかし、藪中と社員はその程度の倫理観もその程度の責任感もなかったらしいので、わからせてやりましょう。
VTuberの存在を根底から危うくする行為であり、この私でさえ、こんだけ怒りを覚えているのですから、ファンの怒りは筆舌に尽くし難い。
怒りは理解できますが、冷静な行動を心がけていただきたい。自分が捕まったらアホくさいですから、軽率な行動や書き込みは控え、藪中の過去の言動を洗い出し、社員の特定とそれぞれの人脈のリストアップなど、合法の範囲に留めましょう。
✴︎YABのXより。草履の裏みたいな汚ねえ顔をして、よく他人の顔を笑えるもんだな。
(残り 1673文字/全文: 2925文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ