松沢呉一のビバノン・ライフ

9月27日/高円寺パンディット2で「月刊 生き違い新聞」創刊!!—つっても新聞が発行されるわけではありません-(松沢呉一)-[無料記事]

 

「月刊 生き違い新聞」のお知らせ

 

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告知です。

1週間後の9月27日(金)に、高円寺パンディット2で、こんなイベントをやります。

 

 

パンディットではなく、パンディット2です。

 

 

私もまだ行ったことがないのですが、こっちはBARなので、うんと狭いらしい。四畳半くらいかな。適当。

もうこういうイベントに出ることはないだろうと思っていたのですが、福田光睦著『なぜ、私は誰とでも寝てしまうのか』発刊イベントに、何人か私の読者が来場してくれました。「だったら、パンディット2でなんかやりましょう」と福田君が言い出した次第。四畳半なら埋まるべ。たしか有料配信もあるはず。

ふだん福田君と会うと、しょうもないことを延々とダベっています。わざわざ「ビバノン」に書くほどではないそんな雑談を四畳半でしようという趣旨。

例えば、福田君は表では言わないですが、大の野球ファン。私も子どもの頃から20代までは野球ファン。野球の話をこの日はしないですが、「なぜ野球の話を表ではしないのか」の彼の矜持みたいな話は面白い。

私はよく新型コロナの新説を福田君に教えてます。科学的な裏付けも、意味のあるデータもなく、私の周りで起きていることにすぎないので、「ビバノン」にも書きにくいのですが、まあまあ面白い内容だし、よくある陰謀論よりはありえる仮説です。

あとは、夏休み中に、自殺しそうになっていたメンヘラを救出しに行った話とかをするかな。

 

 

「気違い科学者」と「生き違い科学者」

 

vivanon_sentenceそんなことを考えていたのですが、「タイトルをどうしよう」ということになった時に、羽生生純の傑作漫画「サブリーズ」の中に、「この生き違い科学者!」と罵倒するシーンがあることが思い浮かびました。羽生生純は、自身のペンネームもそうなのですが(本名の「羽生」に「生」を加えて「はにゅにゅう」)、一文字加えることで言葉の響きを一変させたり、意味を拡張させるのが得意です。

「生き違い科学者」は、「気違い科学者」にはしにくいので、「生」を加えたとも想像しますが、そうすることで、「才能があるのに、才能を発揮する方向を間違えた科学者」というニュアンスが加わります。ノーベル賞に値する能力があるのに、オナラで発電する技術の確立に人生をかけて豆電球を点灯させることに成功して、イグノーベル賞を受賞した、みたいな。

一般には意味のない生き方かもしれないですが、私も福田君もそういう人に惹かれます。人類の進歩に大いに寄与する偉大な発明・発見をした科学者も、時に狂った情熱に突き動かされていて、たまたまいい結果に至れただけで、「生き違い」があれば「気違い科学者」で終わるわけで、両者は紙一重です。

私自身、小学校の時、七夕の短冊に「プロ野球選手になれますように」と書いていたのに、なんで私や福田君は大谷みたいになれなかったのか。生き違えたのです。

フワちゃんやAマッソ加納も生き違えました。そういったしくじりも「生き違い」ですが、自ら選択した方がより「生き違い感」が強いように思います。

ということで、このタイトルに決まってから、内容が固まりつつあります。1回目のテーマは「君たちはどう生き違うか」。

追記:「サブリーズ」を確認したら「この生き違い科学者!」ではなく、「この行き違い科学者!」でした。無意識のうちに「生き違い」に飛躍させてました。結果としては私ら向き。これも生き違い。

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