韓国のバレーボール・チームが「ハイキュー!!」を大掛かりに無断使用—韓国のポップスに浸ってみた(17)-(松沢呉一)
「著作権侵害に怒りながらパクリ作品を生み出し続けるウェブトゥーン企業に未来はあるか?—韓国のポップスに浸ってみた(16)」の続きです。
HYBEの怪しい金の動き
そもそもHYBEとミン・ヒジンの対立なんてどうでもいいので、いちいち取り上げなくてもいいんですけど、HYBEの怪しい金の動きが浮上しています。
HYBEの関連会社にHYBE IMというゲームソフトの会社があって、この会社がNewJeansを起用したゲームの売り上げの中から40億ウォン(日本円で4億3,700万円)をHYBEに支払っているのですが、これはNewJeansの権利を所有するADORに支払われるべきもので、NewJeansへの正当な報酬が支払われないのではないかとの懸念が出ています。
HYBEはいよいよNewJeansを追い詰めようとしているかのようにも見えますが、ミン・ヒジンを追い出したADORはHYBEの支配下にあるわけですから、干す気だったら、Newjeansへのオファーを他のタレントに回せばいいだけなので、こんな面倒なことをしないでしょ、
じゃあ、なんでこんなことをしたかは記事を読んでもわからんです。やっぱり取り上げなくてよかったですね。
✴︎2024年10月21日付「Deal Site」
バレーボール・チームによるあまりに大胆な「ハイキュー!!」の無断使用
続いて取り上げておいた方がいいニュース。またも韓国がお得意の著作権無視をやらかしました。しかも、壮大な規模で。
韓国のバレーボール・リーグであるVリーグに加盟する安山ウッメンが24日のホーム開幕戦で「ハイキュー!!」を全面的に使用し、特大のラッピングで会場を覆い、キャラクターのパネルを出し、キャラ別の9種のTシャツまで販売。
これに対して、韓国で「ハイキュー!!」の権利を管理するSMGホールディングスは、25日、「特定のバレー団との契約をしていない」「法的対応に出る」と声明を出します。
すぐさま安山ウッメンは謝罪と弁明の文章を出します。この弁明が呆れた内容で、本年2月からSMGホールディングスとの交渉を続け、7月に仮契約をしながら、本契約に至らず、交渉は決裂。
いわば「何もしていなかったわけではないです」と言っているのですが、契約してないのだから何の言い訳にもなってませんし、「なのに、なぜ使用したのか」については何の説明もしてません。
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