山形大、投手陣は健闘、課題はホームの遠さ<南東北大学野球リーグ>
8月26日(土)、南東北大学野球連盟・秋季リーグが開幕。山形県勢は東北公益文科大と山形大の2チームが開幕戦に臨んだ。春最下位の山形大の相手は春3位の石巻専修大。最下位脱出、そして上位を狙う山形大は、ベストナイン3度受賞の中心打者・及川駿斗(4年・一関一)を1番に置く攻撃的な布陣で開幕戦に臨んだ。
■健闘するもチャンスに一本出ず
1回表、無得点に終わった山形大は、その裏、マウンドに上がったのは先発2本柱のうちの1人、菅原圭悟(4年・仙台)。菅原は先頭打者を三邪飛に打ち取るも、2番・滝澤広生(3年・新潟産大付)に右前打を許すとそこから三塁打、四球、犠飛、右前打で2失点。ボールが甘くなり持ち味の打たせて取る投球ができずに苦しんだ。
しかし、山形大も2回表、先頭の4番・今野成良(2年・山形城北)が中前打で出塁すると、5番・阿部拓海(4年・仙台三)が犠打で送り、1死二塁とチャンスをつかみ、6番・寺岡智也(4年・仙台南)が左前打で1死一、三塁とチャンスを広げる。そして7番・郡山峻輔(1年・仙台三)が遊ゴロを放つ間に今野が生還して1点を返した。
2回以降は立ち直ったかに見えた菅原だが、4回裏に3安打に四球、犠打を絡めて2失点。4対1とリードを広げた石巻専修大が投手陣の好投で山形大の反撃を許さずそのまま勝利した。

波に乗りきれず苦しい投球が続いた菅原。
山形大は2回以降も数は少なかったが、得点機は何度かあったが、あと一本が出なかった。打撃陣は1人抜けた質の打球を放てる及川、対応力のある今野は上位陣の投手にも対応できそうなだけに、この2人の前にいかにランナーを溜めることができるかが、今後の得点力のポイントになりそう。3安打を放った寺岡など、調子の良い打者の見極めもカギを握りそうだ。

山形大打線では打球の伸び、スピードで頭一つ抜けている及川。
一方、前半に4失点を喫したゲームを一方的にしなかったのはリリーフ陣と守備の粘りに尽きる。
(残り 537文字/全文: 1488文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ