新庄東の打線が爆発。南陽は1年生9人の奮闘実らず<高校野球・秋季県大会レポート>
9月8日に開幕した高校野球・秋季山形県大会。9月9日は2回戦8試合が行われた。
ヤマリョースタジアム山形の第1試合では1、2年生主体で夏を戦い、大ベテラン・丹良一監督が勇退、8月から川村誠也部長が新たに監督となった新庄東と、1年生9人で大会に臨んだ南陽が対戦した。
■厚みのある打線が爆発した新庄東
新庄東が攻撃力をいかんなく発揮し、19対2でコールド勝利を収めた。
夏のレギュラーがほとんど残った新庄東だが、この日は夏の大会で本塁打を放った主将の加藤煌生、4番を打った叶内勇騎がスタメンを外れていた。競争の結果か戦略か、はたまたアクシデントか。理由は次戦には判明するだろうが、それでも夏に目にした名前が多く残るチームは、初戦であっても、どことなく落ち着いている様子だった。
先発投手も夏の初戦同様、背番号11の1年生右腕、櫻庭達也がマウンドに上がった。この秋の新庄東投手陣は櫻庭と背番号1の左腕・横山楼委が2本柱。その一角である櫻庭は身長168センチ、ストレートの球速も120キロ前後が中心である。しかし、力感のあるバランスのよいフォームから繰り出すボールには伸びがあり、球速以上の威力を感じる。マウンド度胸も良く、将来が楽しみである。ただ、この日は制球がやや乱れ2失点。1年生らしいスキもあった。夏からフォームも変化していたのも影響かもしれず、今後、精度を上げていくことができるかが成長のカギになりそうだ。
一方、19得点を奪った打線は、相手投手との力量差があったとはいえ、さすがは夏の経験者が多いチームという貫禄を見せた。特に1回裏、4番・山崎拓人が放った先制のタイムリー二塁打はチームに勢いつける、役割をしっかり果たした一打だった。そして、新庄東打線の厚みを感じさせる点は、クリーンナップ以外にもあった。
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