鶴岡東、センバツ出場へのキーマンは?<秋季東北大会・県勢戦力分析01>
10月16日(月)、秋田県にてセンバツ出場に直結する高校野球・秋季東北大会が開幕する。山形県からは先月の秋季山形県大会で上位入賞した鶴岡東、日大山形、羽黒の3校が出場する。大会を前に3校の戦力を分析してみよう。第1回は秋季山形県大会の優勝校で第1代表の鶴岡東。初戦は明桜(秋田第3代表)と弘前学院聖愛(青森第3代表)の勝者が相手となる。
■圧倒的投手力は東北でも上位か。
他校を凌駕した投手力。鶴岡東が秋季山形県大会優勝の要因を問われれば、まずそう答える。旧チームから主力投手を務めていたエース左腕・櫻井椿稀は最速139キロ、ノビのある速球とキレ味鋭いカーブが武器。2つの球種をコーナーにビシビシと決めるコントロールと緩急で県大会では圧巻のピッチングを披露。スタミナ、完投能力も問題はない。

県大会では自責点0。ナンバーワン投手にふさわしい結果を残した櫻井。
この櫻井1人でも投手力で優位に立つが、県大会決勝では1年生右腕・梅澤一輝が台頭。コンスタントに130キロ半ばのストレートを低めに投げ込み、チェンジアップで打者のタイミングを狂わせる。決勝での最速は135キロだったが、もう少し球速も出せそうな印象だった。決勝戦のインパクトで梅澤が大きくクローズアップされているが、本来、櫻井に次ぐ存在といえるのが2年生右腕の岩下剛大。こちらも130キロ台後半の力強い速球を投げ込み、シード決定ブロック大会、県大会でも登板を重ねている。
梅澤は高校入学後、本格的に投手に取り組んだピッチャーだけに、経験という点では不安も残る。2回戦から登場の鶴岡東でも優勝までは1週間で4試合という厳しい日程の東北大会。上位進出には岩下の力が求められる場面が訪れるはずだ。他にも1年生の長身右腕・渡邉空遠や喜多村玲生なども3人の後ろに控えるなど、とにかく投手陣は分厚い。
今大会で投手力が秀でていそうなのは、洗平比呂と岡本琉奨の両左腕がともに140キロ台をマークする八戸学院光星、同じく関浩一郎と櫻田朔の両右腕が140キロ台を超える青森山田だが、鶴岡東の投手陣も総合力ではこの2校と十分に渡り合えるだろう。守備も例年通りソツのなく仕上げており、まだ未完成な秋というのに秋季県大会では失策0。投手を含めた守りで大崩れすることは考えにくい。
■キーマンとなりそうな「ある打者」
それだけに、センバツ出場のカギになりそうなのは打線。なかでも「キーマン」になりそうな選手がいる。
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