羽黒高校軟式野球部、秋季東北大会に挑む。勝利をつかむポイントは?<開幕直前チーム紹介>
10月26日(木)、福島県にて軟式高校野球・秋季東北大会が開幕する。山形県代表・羽黒の初戦の相手は青森第1代表の弘前工。勝利を目指す羽黒のチーム紹介を無料公開する。
■バッテリーを中心に落ち着いてプレーできるか
「パワーで押せる1年エースの左腕・會田大嘉と主将で捕手の五十嵐豪。このバッテリーを中心に落ち着いてプレーをしてくれれば勝負になる」と語るのは田村隆監督だ。
會田大嘉(1年)は182センチ90キロとたくましい体のサウスポー。130キロ前後のストレートとスライダー、カーブを操る。
「得意のスライダーを交えながら、ストレートで三振を奪ったり、打ち取る形がベスト。四球でピンチを招くとバックも声が出なくなり雰囲気が悪くなることもあるので気をつけたいです」(會田)
會田は1年生だけに体力面はこれからだが、制球に乱れが出なければ力で押し切れる可能性を秘める。捕手の五十嵐豪(2年)はキャッチング、スローイングの技術もしっかりしており、入学直後からマスクを被るなど経験も豊富。會田を筆頭に1年生の多い守備陣をうまく統率できるかが勝利へのカギだ。2人は打撃でもクリーンナップとチームの勝利には欠かせない存在である。
「ただ、會田1人で投げきれるとは思っていません。會田からショートの大滝にうまくつないで勝利をもぎ取りたい」(田村監督)という大滝元(2年)は、打撃でも1番を打つなど攻守に重要な働きが期待されている。
「攻撃では打つよりもまずは出塁すること。マウンドではスピードよりも制球力で、どんどん打たせるピッチングをしたいです」(大滝)
羽黒は1、2年生合わせて選手は7人。今大会は他部から2名の助っ人を加えて大会に臨む。助っ人の選手は外野を守る可能性が高いだけに、ショートを守る大滝には細やかな指示や声かけなども求められるだろう。
「部員数が少ないため練習試合があまりできなかったのですが、逆に1対1の力、個々の能力を磨く練習はたくさん積むことができました。攻守にその成果を見せてほしいですね」(田村監督)
「個性をもった選手ばかりですが、勝つという気持ちは同じ。それぞれのやるべきことを意識して、1つでも多く勝ちたいです」(五十嵐)
実戦経験が少なかった分、チームとしての力や個性は、ある意味、この大会でわかってくるともいえる。秋は来夏の選手権全国大会出場を目指すうえでもチームの立ち位置を知る重要な戦いだ。自分たちもまだ知らないストロングポイントや課題の発見をしながら、優勝を目指して戦う羽黒ナインの躍進を祈りたい。
■羽黒のベンチ入りメンバー
*左から背番号・ポジション・名前・学年・出身中学
1 投 會田 大嘉 1 鶴岡四
2 捕 五十嵐 豪 2 余 目
3 内 今野 永遠 1 鶴岡五
4 内 大貫 優斗 2 温 海
5 内 渡部 柊 1 櫛 引
6 内 大滝 元 2 温 海
7 外 清水 皓輔 1 鶴岡五
8 外 佐藤 優斗 2 遊 佐
9 外 森屋 伊吹 1 鶴岡一
マネージャー 井上春乃 2
マネージャー 齋藤歩海 1
監督 田村隆
責任教師 村岡正明