▽[今週の殺し屋日記] 柳下毅一郎の5/18 -5/24 『私も幸せが欲しい』・『クロユリ団地』・『バーニー みんなが愛した殺人者』・『中学生円山』
5/18(土)
渋谷トランクルームの占いイベント、ハピズムサロンでトーク、バンギ・アブドゥルさん、海猫沢めろんさんという珍しい面子でどうなることかと思ったが、意外と面白かった。というかここんとこのトークの中では酔っぱらい感にあふれていていちばん面白かったかもしれない。是非またこの面子でなんかやりましょう、と誓って別れる。
その後本日初日の『中学生円山』へ。面白い!正直、クドカンのこれまでの(脚本のみ含む)映画の中でいちばんいいのでは。
5/19(日)
新宿LOFTで〈プラモ10〉。ぼくはほぼ乾杯の音頭とっただけで、あとはイベント見たりしてまったり
その後渋谷で飲んでたら、一緒に飲んでた人が某氏の娘と知って驚愕。いろんなことがある。
イメージフォーラム・フェスティバルで特集されたばかりのアレクセイ・バラバーノフ監督の訃報が飛びこんできた。あまりのタイミングに絶句したが、日本ではほとんど話題にならなかったですね……
『私も幸せが欲しい』はタルコフスキー/ストルガツキー兄弟の『ストーカー』を戸梶圭太が福島で撮ったみたいなとんでもない傑作でした。
5/21(火)
遠路はるばる船堀へ。船堀シネパルで『家』。ここ、知られざるカエルカフェ映画の聖地だったんですね。カエルカフェマジックを堪能したのち近くの立ち飲み屋へ。いい店だったが「携帯禁止」ということで写真レポートなし。
その後四谷のアーバンに寄って飲んでたらなんと町山が水道橋博士と一緒にやってきて、思わぬところでファビュラス・バーカー・ボーイズ再結成とか。
夜、『クロユリ団地』。
途中まではちょっとゾクゾクする瞬間もある、いい嫌ホラー。さすがは中田監督。惜しむらくはマエアツさんがちょっと健康的すぎてこの役には合わないんじゃないかと……もっと腺病質な感じの女優だと良かったんだけど、そういう人いないんですかね……マエアツさんはこういうのじゃなくて、もっとミュージカルとかやるといいと思いますよ! それかスクリュボール・コメディとかね。そこらへん、秋元さんはよく考えておくように。
5/23(木)
終日、うちにこもってDVDを見ていた。
シネマート六本木で『バーニー みんなが愛した殺人者』試写。
この話、知ってる……!と思ったんだが脚本がスキップ・ホランズワースだった。そりゃ知ってるはずだ。ホランズワースはTexas Monthlyの常連寄稿者で、個人的に愛読している作家。ちょっと『スラッカーズ』というか『デビッド・バーンのトゥルー・ストーリー』というか、そんな雰囲気もあった