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新川・刈谷 冬の合同練習訪問⑨ 刈谷編 “公立高校が甲子園に行くには”

先日冬の練習訪問として、新川高校と刈谷高校の合同練習にお邪魔してきました。

今回は刈谷高校編をお送りします。

〇合同練習とは?

合同練習とは文字通り、複数の学校が一つの場所に集まって合同で練習を行う事。

人数が増えることで実戦的な練習が行えるメリットも大きいですし、お互いに技術交流も出来る。愛知高野連の場合、事前申請が必要で、アウトオブシーズンでは5回それぞれの学校で実施が認められています。 

新川高校の飯島将司監督と刈谷高校の森藤秀幸監督はお互いの前任校(飯島監督が江南高校、森藤監督が西春高校)時代からのお付き合いで、今回も合同練習が実施されたとのこと。 

この日の刈谷高校は1年生のみ15名が参加。新川高校は上級生もいる中での合同練習でしたが、全くひるむことなく、どんどん自分たちでもアイデアを提案するなど、よりよい練習にしようと取り組む姿が印象的でした。 

この日の練習メニューはこちら

〇刈谷高校の練習について

現在部員は2年生が15人、1年生が15人で活動中。

平日は月・木の2日間がトレーニング中心。火曜日はオフ。平日は全体練習後に約1時間自主練習の時間を確保。季節ごとの下校時刻まで自主練習を行うそうです。

森藤秀幸監督は西春高校で長年監督を務められて、強豪校に育て上げた実績の持ち主。今との違いを伺うと、「西春の頃は朝練も駄目。1730分から18時には完全下校しなければいけなかった。今の刈谷の方が練習できるからありがたい環境ですね」と語ります。

「刈谷高校は学校やOBのバックアップもあって、そういう部分でも恵まれています。選手も自主練の時間が多く取れる。そこを伸ばすための新たな挑戦として、12月の平日練習は、全体練習を一切やめて、オフも練習時間も練習内容も全ての選手個人に任す形にしました」と驚きの取り組みを明かしてくださいました。

2023年夏

80修文学院(7回コールド)
114同朋(7回コールド)
●18大同大大同(7回コールド)

新チーム後のチーム成績

40刈谷工科
92科技高豊田
35三好

2
●35西尾東
143刈谷北

県大会
●01愛産大三河

〇選手に任せる

この日、森藤監督の動きで目についたのが、極力選手に声をかけない姿。選手たちは自分たちでテキパキと声を掛け合って練習をこなしていく。

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