愛知野球通信+

冬の練習訪問⑩ 津島 編“終盤に強いチームの秘訣とは”

冬の練習訪問の第10弾として津島高校にお邪魔いたしました。 

津島高校は1900年に愛知三中として創立した超がつくほどの伝統校。
野球部も1947年の選抜に出場経験があり、尾張地区では長年県大会の常連校として出場を重ねていました。
ただ、近年は少子化の波もあり、部員が徐々に減少。野球部の成績もやや下降していくこととなり、昨年の夏は3年生が2人だけという状況に。
そんな津島高校でしたが、昨年の秋は県大会、全尾張の本大会に両方出場するという結果を出して、古豪復活の一歩をしるしました。
そこに至るまで、どのような活動が好結果へとつながっていったか、谷山和広監督にお聞きしていきました。 

2023年夏
●07西春(7回コールド)

新チーム後のチーム成績

1次予選
52美和
●37西春

2次予選
81美和
●07愛知黎明
〇8-6五条
113清林館

県大会
●06西春

全尾張地区予選
119小牧工科
86五条
53愛知啓成

全尾張大会
●010大府(5回コールド)

新チーム初戦美和高校戦にて

〇津島高校の普段の練習について

現在2年生は14人。1年生は11人で活動。

津島高校は公立の進学校。授業数も多く、平日は月・水・木が7時限授業。当然練習時間は授業後となるため、7限のある日は1630分から。6限の日でも16時からの練習となります。

時間が限られるため、メニューも絞って実施。冬場はトレーニングの時間も多くなるとのこと。

取材日は火曜日でしたが、この日は課題練習の日。選手がそれぞれメニューを考えて、練習を実施していました。ノックを中心に受けている選手もいれば、バッティングを中心に取り組む選手。それぞれ短い時間を有効に活用するべく、考えて練習に取り組んでいました。

「冬は個人練習が中心。どれだけ個人の技術を伸ばせるか。みんなが同じ練習をしていてもナンセンスですから。自分で足りないものを補うなど工夫するように仕向けています」と谷山監督。

さらに詳しく谷山監督に考えを伺っていくと、選手への接し方も徐々に変わってきたそうで・・・。

〇選手へのアプローチの変化

「時代の流れ、選手の気質の変化というものがある。それに対応しようとなった時に、選手を変えることを考えるより、自分が変わる方がいいという考えになりました」と谷山監督は語ります。

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