愛知野球通信+

冬の練習訪問⑬ 修文学院 編 “成長過程にある新規チームの現在”

冬の練習訪問の第13弾。今回は2022年創部という最も愛知県で新しい野球部である、修文学院高校へお邪魔いたしました。

修文学院は一宮女子商業高校として1941年に開校。その後、桃陵女子高校、一宮女子高校、修文女子高校と校名変更をしつつ、女子高として長い歴史を刻んできました。2022年に共学化となり、修文学院高校と校名変更。野球部も同時に創設。現在の2年生が一期生として野球部の新たな歴史をスタートさせます。

まだ夏の初勝利は果たせていないものの、昨年の秋には尾張地区予選を突破。創部2年目で県大会出場を果たすという快挙を達成いたしました。

女子高から共学となって野球部創設というと愛知県では愛知啓成高校、至学館高校など、学校が力を入れて強化している高校が思い浮かびます。しかし修文学院高校はどうやら事情が違うようでして・・・。

そのあたりの事情も含めて唐井正臣監督にお話を伺っていきました。

2022年夏(大会初出場)

2-21渥美農(6回コールド)

2022年 渥美農業戦 記念すべきチーム初公式戦でした。

2023年夏

●0-8刈谷(7回コールド)

新チーム後のチーム成績

1次
〇11-8岩倉総合
●8-18小牧南

2次
〇3-1一宮起工科
〇13-4一宮西
0-10誉

県大会
●3-13名古屋(5回コールド)

全尾張地区予選
●8-9X一宮起工科(延長10回タイブレーク)

〇修文学院の現在の状況・練習・環境

現在の部員は選手が24人。マネージャーが3人。内訳は2年生が8人、1年生が16人となっています。
選手は特に1年生はまずまず多い印象ですが、唐井監督に選手を集めているのか伺うと「特に勧誘等はしていません。もちろん近隣の中学生のチームに挨拶に行ったりはします。ですが練習環境が充実しているとは言えない状況。積極的にうちに来てほしいとは言いにくくて・・・」とのこと。

ただ、「新規のチームということで伝統もなく、一からチームを作っていく状況。そういう環境なので入りやすく、魅力を感じてくれているのかうちに来たいという生徒が集まってくれました」と唐井監督。

この日の練習を見ていてもとにかく選手が明るい。そういう雰囲気を唐井監督、岡田祐樹部長が作っているとも言えますが「見学に来てくれた中学生がこれを見て入りたいと結構言ってくれます。そういう雰囲気は大事にしたい」。

現在の練習環境は、専用グランドはなく、この日は平日で唯一土のグランドが広く使える日だったのですが、そこはソフトボールの練習場ということで、広さもソフトボール用のサイズ。当然野球のグランドとしては狭くなるので、工夫をしながらの練習となっていました。

土のグランドはソフトボールのグランドサイズ

他の日は中庭にある人工芝のグランドが中心。ここで鳥かごのバッティングケージを使用するなどしてバッティング練習などを行っているそうです。

人工芝の多目的スペース

土日は河川敷にある学校のグランドや、一宮球場等を借りて練習を行うこともある。また冬場は他校と合同練習も貴重なグランドが使えるとして積極的に組み、相手校の協力を得て、普段できないグランドを目いっぱい使った練習を行うとのこと。

〇少しずつ整う環境

(残り 3253文字/全文: 4758文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ