愛知野球通信+

冬の練習訪問⑫ 中部大第一 編 “OBに応援されるチームへ”

冬の練習訪問の第12弾として中部大第一高校にお邪魔してきました。

中部大第一は昨年の夏にベスト8に進出。
私学の強豪として毎年上位進出を伺うチーム。甲子園に最も近づいたのが1994年の夏の準優勝。それ以降も夏のベスト4が2回ありますが、甲子園はなかなか届かない。

あと1歩、あと2歩が近くて遠いのが中部大第一の現状。雑誌の『野球太郎』では甲子園の悲願校として愛知県では同じ系列の中部大春日丘の名前が毎回挙がる状況ですが、中部大第一もそんな甲子園悲願校の一つ。
そんな中部大第一が壁を破るために、どうチームを強化するために取り組んでいるかなど谷口春樹監督を中心にお話を伺っていきました。

中部大第一 谷口春樹 監督

2023年夏

〇8-1南山(8回コールド)
3-1安城南
〇3X-2誉(延長10回タイブレーク)
〇6-5星城
4-7中部大春日丘

昨夏はベスト8 。中部大春日丘戦もあと一歩でした。

新チーム後のチーム成績

1次
4-1南山
〇15-4瑞陵

2次
〇10-8星城
●0-6名城大附

県大会
5-12名経大市邨(7回コールド)

尾東大会
12-5高蔵寺
8-12栄徳
●3-12星城(7回コールド)

〇中部大第一の練習への取り組み

現在部員は35人。マネージャーが2人。2年生が13人、1年生が22人で活動を行っています。

練習について、以前は特に終了時間を示さず、やれる限り目いっぱい練習をするというスタンスだったそうですが、新チームになってからは予定表を出して、終了時間も明記する形に。
朝練についても5つのグループに分かれてそれぞれメニューを考えるスタイルに。リーダーも固定せずに持ち回りで担当。首脳陣とコミュニケーションを取りながら練習に取り組むスタイルとなっています。

「以前は厳しい練習で毎日追い込む形が基本でした。今は追い込むだけではなく選手にきちんと説明して練習に取り組む形に変えました。そうなると指導者側の自分たちも勉強が必要。ミーティングも増えて選手と話をすることが増えました」とのこと。

〇将来、今の選手たちが指導できるように

「選手たちが将来、後輩や子供たちに指導を出来るようにするのが目標」と掲げる谷口監督。
「今の選手が高校時代『ただ闇雲に練習しました』ではなく、指導する側に回っても野球の魅力が伝えられるようにしたいと考えて取り組んでいます」と語ります。

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