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東海学院大-岐阜聖徳学園大 1回戦 観戦記(2024年春季岐阜大学リーグ)

3月30日に長良川球場で行われた東海学院大-岐阜聖徳学園大の1回戦の観戦記です。
東海学院大は今季から元中日ドラゴンズの長谷部裕氏が監督へ就任。その初戦が享栄時代からバッテリーを組んでいた近藤真市監督という運命的な形で対戦が実現。
試合は接戦となりました。

東海学院大
001020000|3 H9 E2
00013000X|4 H5 E2
岐阜聖徳学園大

東海学院大
名和(18)、大澤(11)、伊藤(14)-松本

岐阜聖徳学園大
有賀(20)、飯尾(13)-実山

投手成績

東海学院大

名和寛祥 4回1/3 91球 被安打4 四球4 三振4 失点4

大澤秀也(旭川明成 4年) 0/3 4球 被安打0 四球1 三振0 失点0

伊藤育汰(大同大大同 4年) 3回2/3 46球 被安打1 四死球2 三振3 失点0

岐阜聖徳学園大

有賀達彦(東海大諏訪 4年) 6回2/3 94球 被安打7 死球1 三振4 失点3(自責点1)

飯尾太陽 2回1/3 28球 被安打2 四球0 三振4 失点0

(出場選手)

東海学院大
D永江(1) 4横井(2) 9来田達(10) 7勝野(55) 3太田(34) 5来田竹(42) 2松本(27) 6水口(6) 8向井(7)

岐阜聖徳学園大
7佐藤壮(2) 6横尾(6) 9勝亦(9) 4新谷(5) D前田(8) 3伊藤成(14) 8福村(4) 5市川(23)→H金森(15)→R野田(34)→5小池(24) 2実山(7)

(試合経過)

3回表、1死2,3塁から2番横井が犠牲フライ。東海学院大が先制。1-0
4回裏、1死1,3塁から7番福村の犠牲フライ。1-1の同点。
5回表、2死1,3塁から3番来田達が2点タイムリー2ベース。東海学院大が勝ち越し。3-1
5回裏、1死1,2塁から3番勝亦がタイムリー。ここでピッチャー交代、大澤。ワイルドピッチで1点。1死1,3塁でピッチャー交代、伊藤。5番前田が犠牲フライ。岐阜聖徳学園大が逆転。4-3
7回表、2死1,3塁でピッチャー交代、飯尾。3番来田達を遊ゴロに抑えます。
岐阜聖徳学園大が逃げ切りました。

総評

試合としては東海学院大ペースで進んだ試合。3回表に先制。一旦追いつかれるも5回表に3番の来田達選手が2点タイムリー2ベースを放ち2点勝ち越し。かなり優位に立ったかと思いましたが、先発の名和投手が徐々に四球が増えて5回裏に四球2つからタイムリーを浴びて降板。次の大澤投手がコントロールがつかずにワイルドピッチ2つにボール4つで交代。伊藤投手が犠牲フライを打たれて逆転を許し、ここで継投の難しさが出てしまった試合になりました。

一方岐阜聖徳学園大はエースの有賀投手が粘りの投球で7回途中まで踏ん張り、2死1,3塁のピンチでスパッと飯尾投手を投入。この飯尾投手が素晴らしく、このピンチを抑えて以降、最後まで投げ切る好投でチームを救いました。

飯尾投手は2年生左腕でMAX144kmをマーク。この先が楽しみになる存在ですね。

東海学院大は最後にバント失敗もあり、チャンスを作り切れなかったところは反省点。それでも長谷部監督を迎え、チームが変わりつつあるのは感じました。こういういい試合を続けていけるようにこれからも頑張ってほしいですね。

岐阜聖徳学園大はヒット数は相手よりかなり少ない5本。その中で上手くチャンスを活かしました。こういう接戦を取っていくのがスタイル。いい流れにしていきたいですね。

ピックアップ選手

東海学院大 来田 達磨 外野手(丹生 4年)

3番ライトで出場。5回に一旦は勝ち越しとなる2点タイムリー2ベースを放つ。

東海学院大 横井 一翔 内野手(東大阪大柏原 3年)

2番セカンドで出場。2安打1犠飛と活躍。盗塁を2つ決め、足の速さが目立ちました。

東海学院大 名和 寛祥 投手(羽島 4年)

先発して3回までに4奪三振。ボールに切れがあって、まっすぐで差し込んでいました。ただ中盤から粘られて、5回途中で降板。長いイニングを投げられるようになっていきたいですね。

岐阜聖徳学園大 飯尾 太陽 投手(金沢龍谷 2年)

7回表、2死1,3塁のピンチでマウンドに上がり、3番の来田達選手を遊ゴロに仕留めます。8回、9回もランナーは出したものの危なげない投球。MAX144kmとボールも速く、変化球のコントロールも良かった。能力の高さが光りました。

岐阜聖徳学園大 福村 憲寛 外野手(英明 4年)

7番センターで出場。2安打と犠飛で打点を上げ、バットコントロールの良さが光りました。

岐阜聖徳学園大 勝亦 優真 外野手(静岡学園 3年)

3番ライトで出場。最初の2打席が三振で合っていない印象でしたが、5回のチャンスでタイムリー。中軸はいかにチャンスで打つかですよね。貴重な一打でした。

両チームの監督談話

(残り 892文字/全文: 2771文字)

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