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西尾-岡崎工科 観戦記(2024年春季愛知県大会)

4月13日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第1試合、西尾-岡崎工科の観戦記です。
岡崎工科は現チームを見たことが無かったので足を運びました。

西尾
00000001021|4 H6 E1
00010000022|5 H7 E3
岡崎工科
(延長11回タイブレーク)

西尾
深津(1)-廣瀬

岡崎工科
中村(10)、峰村(1)、原田(11)-辻

投手成績

西尾

深津伊歩希 10回2/3 133球 被安打7 四球2(1) 三振7 失点5(自責点1)

岡崎工科

中村優斗 7回2/3 102球 被安打3 四球2(1) 三振2 失点1(自責点0)

峰村崇杜 1回1/3 18球 被安打0 四球1 三振2 失点0

原田颯太 2回 38球 被安打3 四球1(1) 三振1 失点3(自責点0)

(出場選手)

西尾
8大渓→8星野(18) 7伊佐治 5尾﨑 3宮口 9伊豫田 2廣瀬 4三好 1深津 6三浦→H沓名(13)→6太田(16)→H田川(15)→6

岡崎工科
8清水 9石塚(15)→9山本 7村山 2辻 3溝﨑 6三宅 5鈴木 1中村(10) 4工藤→H土井(14)→4→R稲垣(12)→4

(試合経過)

4回裏、2死1,3塁から7番鈴木がタイムリー。岡崎工科が先制。1-0
8回表、1死3塁から1番大谷が同点タイムリー。2死1塁でピッチャー交代、峰村。1-1
延長タイブレークに突入。
10回表、無死1,2塁から犠打エラーで無死満塁。1死後1番大渓がタイムリー。2死満塁から3番尾崎がタイムリー。西尾が2点を勝ち越し。3-1
10回裏、無死1,2塁から送って1死2,3塁。9番稲垣が2点タイムリー2ベース。3-3の同点に追いつき11回へ。
11回表、無死1,2塁から犠打と申告敬遠で1死満塁。7番三好がタイムリー。後続が倒れ1点止まり。4-3
11回裏、犠打と申告敬遠で1死満塁。4番辻は2ゴロでゲッツーを狙うも1塁への送球が高くセーフとなり同点。この時西尾がタイムをかけないままキャッチャーがベースを離れてしまい、その隙を狙っていた岡崎工科の1番の清水がホームを陥れてサヨナラ。一瞬何が起こったか分からなかったですが、オンプレーということで岡崎工科がサヨナラ勝ちをおさめました。

総評

投手戦となりました。岡崎工科は4回裏に1死1,3塁のチャンスを作って6番三宅選手が倒れるも7番の鈴木選手がタイムリー。1点を先制します。
そのまま終盤に入り、7回表に西尾は先頭の尾崎の2ベースからチャンスを作るも得点ならず。ただ、8回表はエラーで無死2塁となって、1死3塁から1番大渓の強い1ゴロを弾いて記録はタイムリー。これで追いつきます。

そこから岡崎工科は継投に入り、9回まで抑える一方、西尾は深津投手が9回まで抑えてタイブレークへ。

岡崎工科に10回表、ミスが出て2点、西尾が取ったのでそのまま行くかと思いましたが、その裏に代走から出ていた稲垣選手が監督も良く打ってくれたと感謝した2ベースを放ち同点。

11回表に再び西尾が三好のタイムリーで1点取るも、11回裏、1死満塁から4-6-3のプレー。1塁への送球が高くなりその分セーフ。この時にプレーに隙が生まれ、そこを見事に突いた清水選手の好走塁で岡崎工科がタイブレークを制しました。

どちらも同じ西三河地区で秋にも対戦し、タイブレークで西尾が勝利。お互いに知り尽くした試合はまたもタイブレークにもつれる紙一重の試合となりました。

どちらも投手のレベルが高く、岡崎工科はミスも出たがそれをカバーするプレーがあり、最後に少し上回った。そういう試合でした。

西尾の深津投手は2年生ですがレベルが高く、今後が楽しみになりました。

ピックアップ選手

西尾 深津 伊歩希 投手(2年)

延長11回を完投。MAX132kmをマークし四球も1つだけ(もう一つは申告敬遠)。2年生にしては高い安定感を誇ります。要所で三振も奪えるし、秋以降も楽しみになる投手。

西尾 大渓 誠人 外野手(3年)

8回に貴重な同点タイムリー。10回にもタイムリーを放ち、右方向への打撃が目立つ。足の速さはかなりものもですね。

西尾 尾﨑 伊祐 内野手(3年)

3番サードで出場。2安打のマルチでチーム唯一の長打を放つ。10回にはタイムリーも。

岡崎工科 中村 優斗 投手(3年)

先発して7回2/3を1失点(自責点は0)。MAXは123kmながら変化球とのコンビネーションで的を絞らせない投球が光りました。

岡崎工科 辻 龍斗 捕手(3年)

4番捕手で出場。1安打1四球で盗塁を決める足もある。肩も2.09秒と速く、能力の高さが光る捕手ですね。

岡崎工科 原田 颯太 投手(3年)

タイブレークの10回からマウンドへ。MAX138kmをマークし、常時130km台前半くらい。ストライク先行でコントロールの良さも光る。

岡崎工科 峰村 崇杜 投手(3年)

左で小柄ながらMAX132kmと球威があり、ややホップする投球は独特の球筋で特徴があります。フライアウトが多いタイプ。

岡崎工科 平松忠親 監督 談話

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