愛知野球通信+

東海地区を中心に、全国の選手を見て独自の視点からの理論や情報を発信する『らすかわさん』と対談いたしました。

今回はX(旧ツイッター)で情報を発信し、現役選手からもアドバイスを求められるらすかわさん(Xアカウント@suzu_rasuに対談を申し込み、実現いたしました。
現在は「野球太郎」にも多くの記事を寄稿し、大学生を中心にドラフト注目選手をご覧になり独自の視点から評価をされています。

撮影する写真は、プロのカメラマンに匹敵するクォリティを誇り、その写真を使った動作解析でも自身の理論を確立。Xのフォロワー数は1万5千人を超えておりSNSで積極的に意見を発信されています。
対談ではらすかわさんがいつから今のように写真を撮ったり野球を見るようになったか、今年の注目選手について等を伺っています。

(収録は2024年4月17日)

コウ:それではよろしくお願いいたします。まずはあまり語られたことがないであろう、らすかわさん(以下らすさん)がそもそもどういうきっかけで今のようにアマチュア野球選手に注目したり、写真を撮るようになったかをお聞きしたいと思います。
らすさんといえば、すごいカメラで写真を撮っているイメージが強いのですが、いつからカメラを始めたのですか?

らすかわ:10年くらい前ですね。それまではカメラに全く興味がなかったです。野球を撮るために始めました。

コウ:そうだったんですね。では野球自体を今のように見るようになったのは?

らすかわ:よくアマチュア野球を見るようになったのは2010年代に入ってからですね。それまでもプロ野球はよく見に行っていましたし高校野球も県大会とか見に行っていました。三重中京大の則本昂大投手(現楽天)とか、あの辺りから深く見に行くようになりましたね。

コウ:なるほど。その中で写真を撮ろうという気持ちになっていったのはなぜでしたか?

らすかわ:昔は名前は知っているけど、どういう顔の人か分からないとか多かったじゃないんですか。ネットで検索しても、アマチュア時代の写真は出てこないですし。だったら自分で撮ろうかな、という感じで。

コウ:カメラは最初から今ほどすごいカメラじゃなかったのですか?

らすかわ:そうですね。家にあったキャノンの一眼レフのエントリーモデルで最初は撮りました。それで撮っていくうちにやっぱりこれじゃないかな、と物足りなく感じるようになって。自分で買って試して、というのを繰り返していくうちに今のカメラとレンズに行きついたという感じ。

コウ:らすさんのカメラ、すごいですもんね。自分は写真にこだわりがないからあんまりお金かけてないので・・・。

らすかわ:でも自分のレンズってもう10年経っているんですよ。60万で買ったのですが、10年で割ると年6万。よっぽど壊れないんで。カメラのボディーも10年とか余裕で使えるので長い目で見ればそんなに割高感はないです。もちろんメンテナンス代はかかりますが。だから最初にどんって買っちゃった方が安くなるかなと思っています。

コウ:なるほど。あとは自分がどこまで求めるか、ですよね。
野球の動作を研究するようになったのはいつくらいからですか?

らすかわ:それも写真を撮っていて、なんかこの選手のフォーム変だな、とかパフォーマンス低いな、という選手の共通点が見えてきて。そんな時に解説者のフォーム解説とかを全部見るようにして。その中で自分の中でのベースを作っていった感じです。
プロの人の解説でも、その意見であっているかなと疑問に思うこともありますし、偏った意見の方もいらっしゃるし・・・。

コウ:フォームは変だなと思っても、その選手には合っている場合もありますよね。

らすかわ:それあるんですよ。解説者の方とかこれは駄目とか断定的に言うんですけど、これはこれでありっていうのは多い気がする。だから難しいですね。答えがあるわけではないですし。
故障するしないでも結局する人はするししない人はしない。最近は怪我するかも、と思った選手が普通にプロで活躍しますし・・・。そういうのも難しいですね。

コウ:予想より活躍している投手で名前を挙げると誰ですか?

らすかわ:山下舜平大(オリックス)ですね。昔だったら絶対に故障しているなと思っていた。今は改善もされているので。斉藤和巳さん(元ソフトバンク)に似ているイメージで活躍しても短命で終わるかと思っていた。これからどうなっていくかは分かりませんが、今後も注目していきたいですね。

〇らすさんのドラフト注目選手

コウ:2024年のドラフト注目選手で名前を挙げるとしたら?

愛工大 中村優斗 投手(諫早農 4年)

(残り 4705文字/全文: 6612文字)

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