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愛知工業大-名城大 3回戦 観戦記(2024年春季愛知大学リーグ)

4月29日にパロマ瑞穂球場で行われた愛工大-名城大の3回戦の観戦記です。
愛工大は優勝争い、名城大としては初の勝ち点がかかった負けられない試合。両エースが中1日で登板しました。

愛工大
010100010|3 H10 E2
10050000X|6 H7 E2
名城大

愛工大
中村(18)、野嵜(14)、樋口(21)-二村
名城大
岩井(17)、永田(15)、久保(11)、天野(19)-谷、野田

投手成績
愛工大
中村優斗 3回0/3 46球 被安打5 四球0 三振3 失点4(自責点2)

野嵜健太(愛工大名電 3年) 1回0/3 18球 被安打1 四球1 三振0 失点1

樋口新 4回 53球 被安打1 四球1 三振4 失点0

名城大
岩井天斗 3回1/3 65球 被安打6 四球2 三振2 失点2

永田獅磨 4回1/3 56球 被安打3 四球0 三振1 失点1(自責点0)

久保陸弥(静清 2年) 1/3 1球 被安打0 四球0 三振0 失点0

天野京介(愛産大工 1年) 1回 13球 被安打1 四球0 三振1 失点0

(出場選手)

愛工大
8宮川(51) 4谷川(12) 7井上(2) 6白井(3) 9井町(1) D相原(25) 3柴田(23) 2二村(10) 5飯棲(22)

名城大
8井上(16) 3多和田(1) 6山蔭(13) 9朝岡(5) D山田(37) 4海老原(6) 5岩屋(10) 2谷(27)→H坂井田(7)→2野田(22) 7西山(9)→H城(4)→7

(試合経過)

1回裏、2死3塁から4番朝岡がタイムリー。名城大が先制。1-0
2回表、1死3塁からワイルドピッチで1点。1-1
4回表、1死1,3塁から8番二村がタイムリー。更に9番飯棲がヒットを放ち1死満塁。ここでピッチャー交代、永田。このピンチを1番宮川を二飛。2番谷川をライトフライ打ち取り1点で食い止めます。愛工大が逆転。2-1
4回裏、先頭の朝岡が2ベース。5番山田のバントを中村が1塁へ悪送球し、2塁ランナーが生還。6番海老原のバントを今度はサード飯棲が悪送球。愛工大が逆転。無死3塁から7番岩屋がタイムリー。更に無死1塁から1塁ランナーが飛び出すも、ピッチャー中村からの送球がエラーに。ここでピッチャー交代、野嵜。無死2塁から代打坂井田がタイムリー2ベース。1死3塁から1番井上が犠牲フライ。この回5点取って名城大が逆転。6-2
5回裏、無死1塁でピッチャー交代、樋口。
8回表、2死1,2塁から7番柴田がタイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、久保。6-3
9回表、ピッチャー交代、天野。
名城大が勝って今季初の勝ち点を獲得しました。

総評

両チームとも土曜日に先発した投手が先発。中1日でした。名城大の岩井投手の方が内容は厳しく、初回は1死から2ベース。2,3,4回は先頭バッターを出して毎回ランナー。そうなると厳しくなっていきます。MAXは150km出ていましたが・・・。ただ120球以上投げて中1日はやはり厳しいですよね。

そんなピンチを救ったのが永田投手。これが今季2度目の登板でしたが、前回の中部大戦に続いて好投。1死満塁のピンチをまっすぐで押してフライアウト2つで抑えると、味方の逆転のあとにもストライク先行でテンポ良く抑えました。今後は先発で起用もありそう。伸びのある球とコントロールの良さが武器の投手です。

名城大はそこから久保投手、天野投手とつないで勝利。天野投手の3連投はちょっと気になりますが・・・。

打線では4番の朝岡選手が中村投手から2安打のマルチ。4番が突破口を開きました。

4回は早めの代打策も的中。バント2つ失敗のあとに坂井田選手が良く打ったと思いました。
愛工大は中村投手が要所でギアを上げて、156kmもマークしましたが、2つのバントでのエラーから崩れた形。中村投手はちょっと送球が心配。

攻撃では4回表に勝ち越して尚も1死満塁で永田投手を捉えられなかったのがやはり痛かった。ここで1本出ていれば愛工大が勝つ流れになっていたでしょうし・・・。紙一重ですね。

愛工大は樋口投手を投入して最後までファイティングポーズは取りましたが・・・。これで優勝はかなり厳しくなった形に。

打線がヒットは出るものの、という試合が多かった印象。好投手を擁しながら勝ち切れなかったのはもったいなかったですね。

ピックアップ選手

愛知工業大 相原 大地 内野手(静岡商 4年)

6番DHで出場。2回には先頭で2ベースを放ち同点のホームを踏み、この日は3安打の猛打賞を記録。4回には犠打もきっちりと決めて、大活躍でした。

愛知工業大 中村 優斗 投手(諫早農 4年)

先発して156kmをマークするなど、要所で力を入れるピッチング。中1日で本来の状態ではなかったとは思いますが、それでもそんなに悪くはなかった。4回裏は自分の送球エラーから崩れた形。ちょっと心配な送球でした。

愛知工業大 樋口 新 投手(千葉経大付 4年)

5回裏、無死1塁でマウンドへ。連投でしたが、影響は感じさせず4イニングで被安打1。持ち味は十分に出していたと思います。

愛知工業大 柴田 勝成 内野手(神戸国際大付 1年)

7番ファーストで出場。2安打1犠打の活躍。8回にはタイムリー2ベースを放ちました。足の速さも持っている選手。

名城大 永田 獅磨 投手(中部大春日丘 2年)

4回表に1点勝ち越され尚も1死満塁でマウンドへ。このピンチをまっすぐで押してフライ2つで抑えたのがこの試合ではターニングポインドに。MAX143km。やわらかい腕の振りで切れの良さが武器。コントロールもいいですね。

名城大 朝岡 慶 外野手(東邦 4年)

4番ライトで出場。2安打のマルチで初回にタイムリー。4回裏は先頭で2ベースと中村投手から放った打撃がお見事でした。

名城大 岩屋 翔悟 内野手(豊川 4年)

7番サードで出場。4回に貴重なタイムリーを中村投手から放つ。犠打も上手く決めて速さについていっていました。

名城大 岩井 天斗 投手(享栄 4年)

先発して150kmをマークするも、中1日の影響もあってか毎回得点圏にランナーを背負い、4回途中で降板。3回、4回は先頭バッターを四球で出したのが痛かった。

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