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名古屋経済大-名古屋工業大 2回戦 観戦記(2024年春季愛知大学リーグ2部)

5月5日に愛産大Gで行われた第1試合、名経大-名工大の観戦記です。名経大はこのカードを迎えるまでは単独首位に立っていましたが、前日の1回戦を落とし他チームに並ばれた状態で2回戦を迎えました。どう切り替えて戦うかに注目して観戦しました。

名経大
000000110|2 H8 E0
000000102|3 H8 E1
名工大

名経大
辻(34)、小川(15)、小林(18)-小野

名工大
加藤(65)、林(18)-村田

投手成績

名経大
辻康平 6回1/3 86球 被安打5 四球2 三振6 失点1

小川侑汰(和歌山商 2年) 2回 21球 被安打1 四球0 三振2 失点1

小林隼大(県岐阜商 2年) 1/3 13球 被安打2 四球1 三振0 失点1

名工大
加藤輝行 8回 107球 被安打8 四球2 三振5 失点2(自責点1)

林壮真(岐阜北 4年) 1回 10球 被安打0 四球0 三振0 失点0

(出場選手)

名経大
4金田(1) 8濱出(24) 6尾塩(9) 9山下(8) D中村(16) 5齋藤(7) 3宮田(25) 7西田(2) 2小野(22)

名工大
6大須賀(6) 8正城(54) 7船橋(20) 2村田(55) 9宮内(4) D神谷(10)→R塩谷(53) 4渡部(1) 3柏木(8)→H早川(3) 5長濱(29)

(試合経過)

7回表、2死2塁から9番小野がタイムリー2ベース。名経大が先制。1-0
7回裏、1死満塁から7番渡部がタイムリー。ここでピッチャー交代、小川。8番柏木はいい当たりのセカンドライナーでランナー戻れずダブルプレー。1点止まり。1-1
8回表、2死1,3塁から1塁ランナーが投球ワンバウンドを見てスタートを切り、キャッチャーが2塁へ投げた球が逸れて3塁ランナーが生還。名経大が勝ち越し。2-1
9回表、ピッチャー交代、林。
9回裏、1死2塁でピッチャー交代、小林。2死2塁から6番神谷がタイムリーを放ち同点。更に2死1,2塁から代打早川がサヨナラタイムリーを放ち、名工大が逆転サヨナラ勝ちをおさめました。

総評

名経大の辻投手、名工大の加藤投手。それぞれの先発投手が持ち味を発揮して0-0のまま6回まで進む展開。

7回表に名経大がチャンスでこの試合のラッキーボーイだった9番の小野選手がタイムリー2ベースを放ち先制。

追いつかれた直後の8回表には相手にミスが出て勝ち越し。これで勝負あったかと思ったのですが・・・。

名経大としては攻撃でランナーは出していたものの、先頭を出せたのは6回と7回の2度だけ。それでも少ないチャンスを活かしていただけに、仕方ないかな。

名工大はまず先発の加藤投手がしっかりと名経大打線を抑えてリズムを作りました。そして終盤にしぶとさを発揮。最終回も2死2塁からキャプテンの神谷選手が打つなど、活躍してほしい選手が活躍した印象でした。監督がベストゲームと言ったのもうなずける試合。

最後に決めたのは1年生の早川選手。名東高校時代から捕手として目立っていた選手でした。名工大ですでに3本ヒットを放っているそうで(7打数)今後、ますます楽しみです。

名経大は痛い連敗で優勝争いからかなり後退。最終週に向けて立て直せるか。

名工大は残留に大きく前進しました。残留マジック1。いい雰囲気で最終週をこちらは迎えられそうですね。

ピックアップ選手

名古屋経済大 小野 晴輝 捕手(柳ヶ浦 2年)

9番捕手で出場。3安打の猛打賞。2打席目がイレギュラーしての内野安打で運があるな、と思っていましたが、第3打席では先制となるタイムリー2ベースを放つ。こういう運を持っている選手はやはり怖いなと感じる打席でした。

名古屋経済大 辻 康平 投手(豊橋中央 3年)

先発して6回までは2安打無失点投球。130km前半のまっすぐでピンチらしいピンチも無く好投。7回は中軸につかまり1点を失って降板したものの、地力のあるところは見せました。

名古屋経済大 中村 天河 外野手(日福大付 3年)

5番DHで出場。2安打のマルチで、8回には勝ち越しのお膳立てを整えました。

名古屋工業大 村田 拓生 捕手(藤島 4年)

4番捕手で出場。2安打のマルチで打撃の良さは光る。肩も良く2秒を切るタイムでセカンドスローを行う。その送球でエラーから2点目を失った形でしたが、9回裏に2ベースからチャンスを作ってサヨナラにつなげました。

名古屋工業大 加藤 輝行 投手(西条 4年)

先発して6回まで無失点。7回、8回に1点ずつ失いましたが、8回はエラー絡みでしたし、良く投げたと言える内容だったと思います。130km前後のまっすぐですが序盤は三振を奪っていましたし、切れのある球が来ていました。監督いわく本来はエースだとか。

名古屋工業大 神谷 勇有真 外野手(新川 3年)

6番DHで出場。7回裏には四球を取って同点につなげ、9回裏には2死2塁の土壇場で追い込まれながら同点タイムリーを放ち主将の面目を保ちました。

名古屋工業大 早川 昂汰 捕手(名東 1年)

9回裏に代打で起用され、サヨナラタイムリー。大事なところで起用されすでに3本もヒットを放っています。高校時代にも注目した選手。これからの活躍が楽しみです。

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