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「開幕戦・天皇杯のリベンジなるか?!」 ~ “おのかな” のブレックス観戦レポート~2/8-9 川崎ブレイブサンダース戦@ブレックスアリーナ宇都宮

 

1月のレギュラーシーズンの戦績を34敗と負け越しで終えたブレックスでしたが、西地区1位の大阪エヴェッサとは11敗、そしてアルバルク東京は74-64ときっちり抑えて勝利し、復調の兆しも見えてきました。アウェーの三遠ネオフェニックス戦では、福岡第一高校から特別指定で入団した河村勇輝選手とテーブス海選手の対戦に注目が集まる中、2戦目はブレックスらしい展開で勝利して、次節の川崎ブレイブサンダース戦に弾みをつけて帰ってきてくれました。(文・写真/おのかな)

 

開幕節、天皇杯…今シーズンの川崎戦を思い返すと、頭に浮かぶ言葉は「悪夢」。ホント、悪夢としか思えないような3連敗を喫してきました。通常、カンファレンスの違うチームとの対戦は2試合のみ。ですが、3チームだけは4試合対戦が組まれている、その中に川崎戦があるということは、「リベンジできるチャンスがある」ということ。ここはとにかく何としても絶対に勝ちたいところです!

川崎には、以前TGI-Dライズに所属していた大塚裕土選手、2014-15シーズンに怪我で離脱していたカイル・バローン選手(現大阪)の穴を埋めるために3週間だけ所属していたジャマール・ソープ選手、そして、B.LEAGUE初代王者となったシーズンまで所属していた熊谷尚也選手が在籍しています。

特に熊谷選手は、移籍後初のブレックスアリーナ。大阪時代に組まれた足利のプレシーズンゲームでは、日本代表に選出されたことで栃木凱旋ならずでした。代表に選ばれることはうれしいこと。でも、楽しみにしていただけに、姿が見れなくてがっかりしたファンも多かったですよね。ということで、敵として迎える初めてのブレアリ、愛を込めた盛大なブーイングでお迎えしたいと思います!

 

勝ちきれなかった第1

3ポイントシュートの決定率がリーグ1位の川崎を警戒して、アウトサイドのシュートをきっちりつぶしに行っていたのはすごく良かったのですが、その分、藤井祐眞選手のドライブにやられてしまった感じ。各クォーターの得点も、2Q(クォーター)を除けば互角かそれ以上だし、辻直人選手や大塚選手といったアウトサイドシューターを抑えられたのは収穫だったと思うのですが…。

高くてフィジカルな川崎のディフェンスの前に攻めあぐねる時間帯も多く、問題はオフェンスのほうが大きかったのかな…と感じた試合でもありました。そんな中、ジェフ・ギブス選手の奮闘は目をみはるものがありましたね! スコア的には2点差。勝てなかったというより、勝ちきれなかったというほうがしっくりくるかも。

だからね、速攻のレイアップとフリースローは落としちゃいけないんですよ( ;∀;)

 

そして…この日はブレックスのB1通算入場者数が40万人を達成しました。今シーズンの1試合平均の入場者数は、4,200人超(2/9現在)。平日ナイトゲームでも人気カードは4,000人を超えることが当たり前になってきているし、もっと大きいアリーナがほしいなぁ…なんて贅沢すぎですかね。2F3Fから見てもコートが近く感じるのは、ブレックスアリーナ宇都宮の特徴でもありますしね。

 

ブレッキーの気遣い☆

そんな悔しい敗戦から明けた日曜日。まず、入場して目を引いたのはこの方。

「ウイルス対策につき、選手へのおさわり自粛中。(あ~ふれあいたい…)」

世の中、新型コロナウィルスの話題がひっきりなしにテレビで流れているし、インフルエンザも流行っているし、私たちファンと接する時間が長くて、かつ選手とも接する時間が多めといったら、ブレッキーですよね、そういえば。試合後も選手から離れた位置にいたブレッキーに「近づかないように気を付けていたの?」と聞いたら「うんうん」と。その気遣い、偉いよね!

 

「連敗はできない」覚悟で挑んだ第2

前日の試合後のコメントで「このままでは終われない」と言った遠藤祐亮選手、「ホームで連敗はしたくない」と言った、鵤誠司選手。「戦術を変えないといけないのかも」と言っていた安齋竜三HC(ヘッドコーチ)。そして、土曜日の試合後、ブレックスファンのSNSには「明日は絶対に勝つ」という言葉が躍っていました。選手もスタッフもファンもみんなが「負けて終わりたくない!」という覚悟をもって挑んだ第2戦。

この日の入場者数は、過去最高記録更新の4,740名! みんなで川崎戦勝利の後押しをします。

前半は互角の戦いをした1Qに対して突き放される2Qと、いつもの展開にも見えました。ですが、後半は別のチームとなっていました。前日、川崎の高さとフィジカルなディフェンスの前に攻めあぐねていたペイントエリアに積極的にアタックすることで、ディフェンスを収縮させてフリーで3ポイントシュートを打てるようになりました。そういえば前に、琉球の並里選手が「ペイントエリアに行けばいいことがある」と言っていました。そのときは「???」だったのですが、何となく言っていた意味がわかったような。違うかもしれませんが…()

特筆すべきは3Q終わりからコートに入った橋本晃佑選手。ここのところプレータイムをほとんどもらえていなかったとは思えないくらい、大事なところでしっかりつないでいましたね。

最後まで集中力を切らすことなくアリーナ全体で戦い続けた結果、76-67で勝利することができました! 70点以下に相手を抑えた試合の勝率は88%という数字からもわかるとおり、こうやって勝つのがブレックスの「らしい」ゲーム運びだと思います!

 

試合前に立ち寄れる観光スポット

今回は、都内からブレアリに通うお友だちから「今回は宿泊なので、日曜日ランチ行きませんか?」というお誘いをいただきました。そこで…せっかくなので県外組にはなかなか行けないであろう場所へとお誘いしました。

まずは「THE STANDARD BAKERS」。SPRIDE31号で、遠藤選手がインタビューを受けたお店ですね。実は10月に三河ファンの友だちを連れていく予定だったのですが、この地域も台風19号の被害に遭ってしまったそうで、今年に入ってお店が再開されたのです。

行列のできるお店ですが、8:3010:30のモーニング営業なら、並ばずに入れます♪

そのあと、大谷資料館へ。ここは台風の被害はなかったものの、道路が寸断されてしまい、復旧までお休みになっていました。

大谷石採掘場の跡地ですが、地下神殿のような幻想的な空間になっています。映画やドラマ、PVのロケ地としても有名で、意外と楽しめるんですよね。気温は常に一定しているので、夏は避暑スポットとしても人気です。冬は、外気温と同じくらいなので、寒がりな人は手袋やマフラーをお忘れなく☆

「映え」スポットでもあるので、写真を撮りながらだと1時間くらいで回ることができます。

敷地内のカフェ「ROCKSIDE MARKET café」で、とちとおとめとマスカルポーネのガレットを♪

宇都宮駅を9:00に出発して、12:00には戻ってくることができました。車がないと行けないスポットなので、県外から来たファンの友だちを連れていくのにはいいところではないでしょうか♪  まだ時間に余裕があったし、大谷観音とかも連れて行けばよかったかな…。県外の方はレンタカーするといいかもしれませんね。

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