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ホームタウン推進グループ地域推進担当 濱口泰志「ブレックスと地域の間に入って“明るく”繋げるという大事な仕事」インタビュー【無料記事】

 

宇都宮ブレックス ホームタウン推進グループ 地域推進担当 

オペレーショングループ ホームゲーム担当/イベント担当  濱口泰志さん

 

スタッフさんのお仕事紹介! Vol.13

今回ご紹介するのは、ホームタウン推進グループ 地域推進担当をはじめ、多くの業務をこなす濱口泰志さん。アルバイトからスタートし、現在は社員として幅広い仕事をこなす濱口さんに、仕事の内容ややりがいについて話を聞きました。(取材・文・写真:藤井洋子、すーさん)

 

何でもこなすユーティリティプレーヤー

―ホームタウン推進グループ地域推進担当とは、どういうお仕事をされているのですか。

ひと言でいえば、行政関連と地域の方々との窓口です。例えば、市が主催するイベントに選手やブレクシー、スクールコーチの派遣を行ったり、行政関連の方から「消防団を募集したい」という依頼がある時には告知のポスターの作成や試合会場でブースを出店してPR対応をするなど、いろいろとやっています。また、県内の幼稚園や保育園を訪問し、チアダンス体験やバスケットボール体験を実施するプロジェクトがあり、こうした地域貢献活動もメインで担当しています。

 

―特にオフシーズンの今は、頻繁にSNSに上がっていますね。

1回はどこかの幼稚園・保育園にお伺いしています。コロナ禍において減っていたイベント関連への参加についても、ここ最近は自治会応援プロジェクトとしてお祭り等に参加させていただく回数が増えました。こういった地域貢献活動を通して、子どもたちと一緒に体を動かしながらバスケットを広めたり、ブレックスの試合に来てもらったりということが目的です。

 

―名刺には「ホームゲーム担当」という肩書きもあります。これはまた別の仕事をされているのですか。

ホームゲームの演出のサポートもしています。と言っても、ユーティリティプレーヤーですね(笑)。MCのアシスタントや、4面ビジョンの操作などです。4面ビジョンの操作ではライブ映像を映したり、企画の映像を映したり、初心者の方向けにバスケットのルールを説明したり。審判が笛を吹いたときに「トラベリングとは?」「バスケットカウントとは?」というようなルールを解説する表示を瞬時に操作するためのサポートです。

 

―濱口さんがブレックスに入社するまでの経緯を伺いたいのですが、もともとスポーツをやっていた雰囲気がありますね。

はい、そうですね(笑)。地元は宇都宮で、高校までは宇都宮にいました。兄がバスケ部ですごく真面目にやっていたので、親からは「忙しくなるから部活には入らないで」とくぎを刺されていたのですが、家の駐車場にゴールを立てて朝から晩までバスケをやっているような少年でした。

高校生からやっとバスケ部に入りました。卒業後は横浜の大学に行き、普通の大学生活を送って、そのまま横浜のフィットネスクラブに就職しました。

 

―インストラクターですか。

最初の頃は現場が多くて、9割ぐらいはインストラクターをしていました。スタジオのインストラクターやマシンの使い方やトレーニングを教えるトレーナーなどを務め、そこから運営側にシフトしていきました。そこでキャンペーンの立案、アルバイトの研修、また設備などに故障があると業者さんに連絡をしたり、業務委託のインストラクターの方がたくさんいらっしゃったので、その方々のスケジュール管理という感じでしたので、まとめ役ですね。それを2228歳頃までやっていました。

 

―宇都宮に戻って来られたのはどのようなタイミングだったのですか。

僕が在籍していた最後の年に、勤めていたフィットネスクラブが横浜ビー・コルセアーズのスポンサーになりまして。僕自身は、それまでバスケをやるほうが楽しく、Bリーグを観たことがなかったんです。地元に帰ったときにブレックスの試合を一度観たことがあるくらいで。

でも、そこでプロの興行を観た時にすごく楽しかったのと、クラブのフロントの仕事があるんだなということが分かりました。当時、転職をしようか、一度海外に行って見識を広めようかなどと考えていたのですが、その矢先にコロナになってしまい、それで地元に帰って来てブレックスに応募しました。

 

―ピンポイントでブレックスに?

何か募集してないかなと思って検索したらアルバイトの募集があったので。ですから、僕はアルバイトスタートなんです。面接の時に「アルバイトでいいの?」と言われまして(笑)。6年ぐらい社会人をやっていたので。

それから1年ぐらいはスクールコーチとして子どもたちにバスケットを教えたり、アリーナ運営ではMCの隣でアシスタントをしたり、会場の設営や撤収をしたり、時には「グッズもやってみない?」と言われたり(笑)。

 

―だんだんと深みにはまっていく(笑)。

そうです(笑)。グッズの発送作業もやるようになって、伝票を出して、注文情報を出して、ラベルを出して、梱包して。そうやって週3ぐらいで事務所に来るようになると「あいつは何者だ?」となるわけです(笑)。事務所に来て、スクールコーチともしゃべるし、アリーナのメンバーともしゃべるし、グッズ担当者ともしゃべるし。それがまだ1年も経ってない頃の話です。

 

―アルバイトの段階でそれはすごい(笑)。

実際に働いてみたら、実力もあり、すごく愛されているチームだと感じました。働いている人たちもすごく活気にあふれていて、そうやって1年ほどが経過したので、そろそろちゃんとしようと思い、やっぱり海外に行こうかな、それともしっかりと就職しようかなと迷っている状況だったので、そうした思いを正直にフロントの方にお話をさせてもらったんです。その時に正式に入社するお話をいただけた、という経緯です。

 

―そうすると、今はスタッフになって丸2年ほどですか。

アルバイトを1年、社員として丸2年、ブレックスのスタッフ歴で言うと丸3年ですね。

 

―横浜のフィットネスクラブにいた時もそうだったように、昔から組織の調整役的な立場は得意だったのですか。

確かにそういう立場が多いですね。自分が間に入ってうまく回るようにする、という業務の方が多かったかもしれません。

 

―いろんなところに顔を出されてもすごく明るくテキパキとやってくれそうなイメージがありますね。

それが僕の強みだと思っています。

 

―フィットネスクラブでインストラクターをやっていたと聞いて、すごく腑に落ちました。周りを盛り上げてくれるこういう人、いるなあと(笑)。

フィットネスクラブで働いている時は、アルバイトの子たちに「元気に挨拶をすれば大丈夫だよ」とずっと教えていました。もともと体育会系で育ってきましたし、僕自身の仕事のベースとしても誰からも意見を言いやすいポジションでありたい、という想いがあります。というのも、行政の方々に挨拶をして回った時に、「ブレックスさんはなかなか声を掛けにくいんです」と言われることが結構あったんです。

 

―ちょっと敷居が高いと。

そうなんです。「こちらから提案するにも、なかなかきっかけがなくて」と言われることが結構ありました。行政の方々からすれば、いま話していることも行政の予算の仕組みの関係上、実現するのは来年になってしまうのでブレックスに声を掛けるのを躊躇ってしまうことがあるようです。だから、僕がその間に入って「全然そんなことはないし、気軽に相談してください!」ということを伝えています。僕が明るく間に入ることで、そういう雰囲気が伝わればいいなと思いますし、そのためにも僕自身が相談しやすい人になりたいなと思っています。

 

―敷居が高いと思っている方々からしたら濱口さんのような柔らかい印象の人はありがたいですよね。

そう言ってもらえると嬉しいです。

 

 

 

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