Bリーグのプレーオフ「CS」優勝チームの絶対法則 ☆祝2022-23’CS開幕☆
ついにスタートしたWEBマガジン「Bをかたーる」の第1回では、本日、5月13日から幕開けとなるBリーグのCSでの鉄則についてお伝えします。このWEBマガジンについては、こちらをご覧ください。
BリーグのCS(チャンピオンシップ)で優勝するチームに共通する、絶対的な法則がある。
この法則をご存じない人は、まずは、Bリーグの過去の王者一覧を振り返ってほしい。
16-17シーズン 栃木ブレックス(*名称は当時)
17-18シーズン アルバルク東京
18-19シーズン アルバルク東京
19-20シーズン *コロナのため中止
20-21シーズン 千葉ジェッツ
21-22シーズン 宇都宮ブレックス
このうち、初年度のブレックス以外のチームはすべてこの法則にあてはまる形で優勝した。
それは「CSのアウェーゲーム(有観客)を勝ち抜いたチームは、必ず、優勝する」という法則だ。
過去にCSのアウェーで勝ったチームの成績一覧は以下の通り。
<アルバルク>
・17-18シーズン
準決勝 シーホース三河戦
→ファイナルでジェッツをやぶり、優勝。
・18-19シーズン
準々決勝 新潟アルビレックス戦
1準決勝 琉球ゴールデンキングス戦
→ファイナルでジェッツをやぶり、優勝。
<ジェッツ>
・20-21シーズン
準決勝 琉球戦
→ファイナルズでブレックスをやぶり、優勝。
<宇都宮>
・21-22シーズン
準々決勝 ジェッツ戦
準決勝 川崎ブレイブサンダース戦
→ファイナルズで琉球をやぶり、優勝。
なお、川崎も20-21シーズンの準々決勝、大阪エヴェッサ戦とのアウェーゲームを制している。ただ、このときはコロナの影響で準々決勝の4カードのうち、大阪で開催された試合だけは無観客で行なわれた。
川崎がアウェーの地で勝ち抜いた偉業についてケチをつける気はない。ただ、バスケは観客が試合の内容や結果に大きく関与できるスポーツの一つだ。屋内で行なわれるからファンやブースターの声援が屋外競技以上に選手に伝わるし、アウェーチームのフリースロー時なとのブーイングも観客が楽しみながら自チームをサポートできる。この記事で川崎の例を含めてしまうと、バスケにおけるファンやブースターの存在を否定してしまうことになりかねないので、川崎の記録はあくまでも参考記録とした。
それでは、「CSのアウェーゲーム(有観客)を勝ち抜いたチームは、必ず、優勝する」のは何故なのか?
個人的には2つの理由があると考えている。
- レギュラーシーズン終盤からCSにかけて成長したチームでなければ成し遂げられないのがアウェーゲームの勝利だから
- アウェーでのCSに勝つことで、チームが勢いに乗るから
1については、CSのルールが関係している。2勝先勝方式のCSでは、レギュラーシーズンの成績が上位のチームにホームゲーム開催権が与えられる。つまり、アウェーチームはレギュラーシーズンの成績で劣るチームなわけだ。
60試合も行なわれるレギュラーシーズンは勢いで乗り切れるものではない。チームの地力が反映される。にもかかわらず、劣っていたチームがアウェーで勝利を挙げるということは、シーズン終盤からCSにかけてチームとして成長したり、チームのケミストリーが成熟したことを意味する。20-21シーズンのジェッツであればコー・フリッピンの活かし方を、21-22シーズンのブレックスであればチェイス・フィーラーの活かし方をCSで確立させるなど、ケミストリーが成熟したことがアウェーでの勝利につながった。
2はいわずもがな。ファンやブースターの声援の影響が大きい競技だからこそ、その声援に後押しされたホームチームを倒せば、アウェーチームには自信と勢いが生まれる。「バスケットはメンタルのスポーツ」と宇都宮の前HCの安斎竜三(現在は越谷アルファーズのアドバイザー)の言葉とおり、メンタル面はチームの強さに直結するのだ。
というわけで、今シーズンのCSでも難所であるアウェーでのCSを制してファイナルズに勝ち上がってくるチームがいるかどうかに注目して見てみると、より一層楽しめるかもしれない。
次回は、Bリーグの歴史上で、2シーズンにわたってCSアウェーゲームで勝った経験のある唯一のチームであるアルバルクの今シーズンのCSのプレビュー記事をお送りします。
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